【佐賀市】創業108年!自然の中に佇む老舗パン屋さん。種類豊富な食パンなど素朴で優しい味が並ぶ。
パン屋さん、と一括りにいっても、並ぶ種類や店舗の雰囲気もお店によってさまざま。今回ご紹介するのは、素朴で優しい味わいがどこか懐かしい老舗ベーカリー「たなかのパン」です。
富士町栗並。国道323号をひたすら富士町(唐津・七山)方面に進み、「富士町大野」を過ぎて1つ目の長い橋を渡って少し行くと、左側にあります。通りには面しておらず、奥まで進むとお店が見えてきます。何だか絵本に出てきそうな雰囲気。
市内に数カ所ある直売所で購入したことがありますが、店舗に伺うのは初めてでした。
ドアをあけると、お家にお邪魔したかのような温かい空間が。足元も玄関仕様になっていて、靴を脱ぎ、スリッパに履き替えます。
手前のテーブルに並ぶパン。奥のカウンターで会計となります。この日、伺ったのは14時ごろ。「もう残り少なくなっていますが…ごゆっくりお選びくださいね」と優しくお声かけいただきました。
懐かしの味、シンプルだからこそ奥深い。
種類ごとに仕切られているわけでも値札があるわけでもなく…出来上がってすぐ、どっさりと机に広げたような並びがまた可愛らしい♪
一見、普通の食パンですが、よく見るとそれぞれ種類が違う…!
イチゴジャムやコーヒーパン、フルーツミックスパン、チーズパン、見た目は食パンながら、クロワッサン生地で作られたものなどなど。それぞれ違った味が練りこまれていて、いつもの食パンと少し異なる味わいを楽しめます♪
こちらもそれぞれ袋に詰められ、ピクニックなど出先用にも買いやすいかたちで並んでいます。ジャムパン、メロンパン、カレーパン、ピザパンなど…スタンダードでシンプルなラインナップ!「そうそう、こういうのが食べたかった!」と、思わず手にとりたくなります。
中でも人気なのが「クルミパン」だそうで、ごろごろと大粒のくるみがたっぷり練りこまれています。食感も楽しめそう♪
焼く前にパン生地をたっぷり半日寝かせることでより豊かな風味に仕上げているほか、湧き出ている富士町の地下水をろ過し、澄み切った水を使用するなどして、独自の方法を守りながらパンを作り続けています。その歴史のはじまりは、なんと大正5年!もともとは飴菓子屋さんだったのだとか。
シンプルな「山型食パン」(324円)と、「アンメロン」(108円)を購入しました。
きめ細やかでしっとりとした食パンはぜひ、厚切りで。バターが表面と小麦の香りの中に、じゅわっと溶けていきます。
「アンメロン」は、あんぱんとメロンパンのいいとこどり。表面の生地はざくざくというよりほんのり甘い、柔らかなクッキーのような感じで、どっしりと詰まったこしあんを引き立てていました。
ちなみに店内では100円でホットコーヒーを提供されているほか、パックの飲み物を販売されています。ぜひ、パンと一緒に。
直売所で買うのはもちろん、店舗だからこそ感じられる雰囲気を味わいに、お店まで足を運んで買い行くのもおすすめです!市街地からは少し遠いけれど、ここでしか味わえないノスタルジックな空気と焼きたてのパンに触れると、温かく優しい気持ちになります。日常の食卓に並ぶ食パンに、いつもと少し違ったものを取り入れたいときにもぜひ!
【店舗情報】
店名:たなかのパン
場所:佐賀市富士町大字栗並2832‐17
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
電話番号:0952‐57‐2070
URL:ホームページ