春に訪ねたい3.11遺構と旅行者が見た復興
関東圏のエモ静ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!(記事一覧/twitter/Instagram)です。
東日本大震災以降も、宮城や福島から頂いた仕事は、支援を兼ね、全て引き受けるようにしており、定期的に訪ねる形となっています。
今回は、この春に訪ねたい遺構や、旅行者目線から見た、宮城や福島の復興を写真でお伝えします。
中浜小学校は、東京からも近い、宮城県南部に残る唯一の被災建築物です。
仙台回りなら、常磐線の坂元駅から徒歩28分。いわき駅までの高速バスを利用すれば、約半額で行くことができます。
東日本大震災のさいには大津波に襲われましたが、児童ら90名が屋上に避難。翌朝、全員が救助された、命の砦(とりで)です。
山元町震災遺構 中浜小学校
開館時間:9時30分~16時30分(最終入館16時00分まで)
休館日:毎週月曜(月曜が祝日の場合翌日)、12月28日~1月4日
※気象警報が発表された場合等については臨時休館となる場合がありますので、事前にお問い合わせください。
入館料:一般400円、高校生300円、小中学生200円、未就学児無料
※団体20名以上の利用は100円引き
(2023年3月現在の情報)
教室が、震災当時のまま保存されています。
壁に沿って並ぶロッカーが、元の小学校の姿を思い起こさせます。(この日は時間の都合で外から見学しましたが、入ることもできます)
写真中央が、中浜小学校です。もとは、海沿いに集落があり、中学校の周辺には木立や住宅などがあったようです。
津波で壊されてしまった、鉄棒の跡。被災直後は、がれきや流れ着いた乗用車などで埋め尽くされていましたが、現在は、更地になっています。
なお、ネオユニヴァース、ダイワメジャー、ダイワスカーレットなど名馬を育ててきた、社台レースホース山元トレーニングセンターは、クルマならすぐです。
(以上2021年)
東日本大震災は、2011年3月11日に起きました。以下、2016年と、2017年、2018年、2023年の訪問記録です。
2016年(東日本大震災から5年)。当時は、常磐線は途中駅までしか復旧していませんでした。
楢葉町役場のすぐそばには、プレハブを利用して、もとは竜田駅前にあった人気店「武ちゃん食堂」が復活していました(現在は、改めて竜田駅前に移転済み)。
壁には、福島原発周辺の視察に訪れた、今は亡き安倍首相のサインと写真も飾られていました。
お店のおすすめは、レバニラ定食。おいしく仕上がり、復興のために働く人々に、元気を与えていました。
同じ福島県双葉郡楢葉町にある「展望の宿 天神」は、直接電話予約のみの穴場。海沿いですが数年休んだだけで、営業を再開しています。
温泉は、濃い茶褐色でぬめりが強く、温泉感は抜群でした。訪問の際は、ぜひ検討してみてください。
2017年(東日本大震災から6年)。原発事故での被災地区を、常磐線の代行バスで通りました。バスの窓ごしの撮影のため、画質が良くない点ご了承ください。
休業中のファミリーマート。東日本大震災から6年が経過していますが、人の背丈ほどの草が入口を塞いでいます。
送電線の先は、福島第1原発です。
2018年(東日本大震災から7年)。小高駅(福島県南相馬市)を訪ねました。被災地では、いまでも津波に遭った海側が更地、山側に町並みという風景が続きます。
当時よく見かけた、除染作業の様子です。
当時は、町の至る場所に、放射線の測定器がありました。
駅に飾られていた手作りの雪だるま。1つ1つ、願いが込められているように見えました。
2023年(東日本大震災から12年)の訪問では、震災の痕跡を感じることも少なくなり、地域限定商品などを楽しんだ記録が残っています。
仙台駅経由の場合は、ぜひ牛タンや観光もお楽しみください。
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