【猛暑対策】ちょっとの工夫で観葉植物が喜ぶ!暑い夏を乗り切ろう♪【夏越し】
こんにちは、園芸YouTuberのRANMARUです!
暑い!
と言っても私が住んでいるのは北海道なので、本州の方々からすると「その程度で、何言ってんだ?」と怒られそうなのですが、それでも暑いものは暑いのです・・・
皆さん夏バテはしていませんか?
そして、皆さんのお家の観葉植物達は大丈夫でしょうか?
実は観葉植物も暑いと夏バテしてしまいます。
今回は、ちょっとした工夫でできる観葉植物の夏バテ対策を紹介させていただきます(^^)
人間の夏バテは・・・、ご自身でお調べ下さい(笑)
抑えておきたいポイント
夏は単純に暑さで植物が弱っているだけではありません。
もちろん、その植物の適応できる温度の限界を超えてしまえば、株が弱っていくのですが、植え付けている環境の影響も大きいです。
その一つが鉢内環境です。
【気温が10度あがると、根の呼吸量が倍になる】
植物の種類にもよると思いますが、こんな事が言われています。
つまり、春や秋などの涼しい時期は健康的に育っているように見えても、夏に呼吸量が増えることで、涼しい時期と同じような管理でも植物が酸欠になる可能性があるのです。
大事なのは根の回りの通気
上記の理由から、通気の良い用土や環境に植え付けることは、非常に重要であることが分かります。
細かな粉塵の多いガチガチに固まった用土を使わないのはもちろん、以下のような工夫で根の回りの通気を確保することができます。
夏越しの工夫
受け皿を使わず、底をあげてやる
室内で栽培している方は、水やりの際にお部屋を汚さないように気を付けていただきたいのですが、このように鉢を浮かせた状態を作るのは非常に有効なテクニックです。
こうすることで、空気の流れの少ない鉢底部分にも多少空気が触れるので、通気が良くなります。
スノコや猫よけマットなど、風通しの良くなるものを使います。
着生ランの空洞植え
山盛りに膨らませた水苔に植えているのですが、この水苔の中は空洞になっています。
着生ランは本来植物の幹などに根を絡ませて育っているので、根が何かに埋もれた状態だと酸欠になる可能性があります(適切な管理をすれば、通常の植え方でも十分です)。
このように空洞化する事で、通気を確保し、自然界ではあり得ないような過湿環境を防ぎます。
↓胡蝶蘭の空洞植えの方法
水苔の山型植え
水苔を盛り上げて植え付けることで、水苔内の通気を確保します。
鉢にぎゅうぎゅうに詰める方法も上手な方は育てられるのですが、夏越しが苦手な方はこのような方法を知っておくのも良いと思います。
コルク・板付け
カッコ良いですよね。
インテリア性が上がってカッコ良くなるだけではなく、根の回りの通気が保てるので、着生植物に関しては思い切って着生させるのも夏越し攻略の手です。
ただし、乾燥しやすくなるので、気を付けて下さい。
乾き過ぎると根が傷んでしまいます。
↓コルク付けの方法
おまけ:直接的に冷やす
二重鉢
大きな素焼き鉢の中に小さな鉢を入れ、隙間を砂や軽石などで埋めて固定します。
画像では軽石部分を常に濡れた状態にするのですが、こうすることで外の素焼き鉢が軽石の水を吸い、その水分が乾くことで気化熱で鉢が冷やされる仕組みです。
内側の鉢については、多湿を好む植物であれば、素焼きなどの水を吸う鉢で良いのですが、乾燥を好む植物の場合は、水を吸わない釉薬を塗った陶器鉢などがオススメです。
逆に言えば、乾燥対策にも使える方法です(大きな鉢に根が少ない株を植えると吸水が追いつかず根腐れする可能性がありますが、小さな鉢に植え付け大きな鉢で覆うので、極端な過湿にならない)。
ただし、この方法には条件があります。
気化熱を利用するので、乾燥し、風が吹いている環境で最も力を発揮するのです。
日本のジメジメ環境では、なかなか乾燥が進まないかも知れません。
しかし、多少なりとも風があれば幾分違いますので、湿度が高いからと諦めず、やってみる価値はあるかと思います。
実際に高山植物を育てている方々には、昔から知られている栽培技術です。
室内で行う場合は、扇風機などの風が間接的に、または断続モードや首振りモードを上手く使って風が当たるようにしてやります(一定の風を長時間当て続けない)。
エアコンの風を当てるのは気を付けてください。エアコンの風は冷たすぎたり、乾燥しすぎており、植物の地上部分の水分が取られてしまう恐れがあります。
↓二重鉢の方法
いかがでしたでしょうか(^^)
上記以外にも様々な工夫がありますし、自分で考えて試してみるのも園芸の楽しみの一つかと思います。
夏越しが上手くできないと言う方の参考になれば幸いです。
ではでは☆彡
【RANMARU】
幼い頃から無類の生き物好きですが、実は植物には全く興味がありませんでした。
ひょんなことから、一鉢の胡蝶蘭を育てたのをキッカケに園芸に夢中になりました。
「室内でも綺麗に健康に」をテーマに、寒い北の大地で植物を育てています。観葉植物、熱帯植物、蘭、多肉、古典園芸など。
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