日本代表98キャップの大野均、ワールドカップ目前の現代表へ何語る?【ラグビー旬な一問一答】
日本代表として最多となる98キャップ(代表戦出場数)を誇る大野均が、2019年のワールドカップ日本大会へ臨むナショナルチームへエールを送った。
大野は福島県出身の41歳。地元の郡山市にある日本大学工学部のラグビー部で競技を始めながら、東芝入社4年目の2004年に日本代表デビュー。4年に1度のワールドカップへは前回まで4大会連続で出場している。話をしたのは、トップリーグカップに出場中だった7月。特に熱を込めたのは、同世代の同ポジションの選手について語る時だった。
以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。
――ワールドカップ関連のイベントにたくさん出演されています。
「まずは選手としてグラウンドで結果を出すことにフォーカスしています。ただ、イベントも呼んでもらえないことには参加できない。呼んでもらえることを光栄に感じ、できるだけ協力したいと思っています」
――ワールドカップへの盛り上がり、どう感じますか。
「皆さんがワールドカップを楽しみにしていると感じます。イベントをしていても、『ラグビー選手って大きいな』『ラグビーボールに触れて楽しいな』と帰ってくれています。こういう機会をもっと増やし、いい雰囲気を作ってワールドカップを迎えたいです」
――日本代表について。
「この間の週末、クラブハウスでリーチ(マイケル=現日本代表キャプテンで大野と同じ東芝所属)から『練習は厳しいけれど、いい方向に進んでいる』と言われました。別の選手は部屋飲みの動画を送ってきてくれました。厳しいなかでも、いい雰囲気で合宿を進めていると感じました。経験値に関しては、いままでのワールドカップに出場してきたどの日本代表も高い(前回イングランド大会では歴史的3勝を挙げている)。そこにハードワークが加われば…」
――現代表には、38歳のトンプソン ルーク選手も参加しています。同世代のロックとしていかがですか。
「最初のスコッドに入った時に連絡をもらいました。先日もテレビの特集で観ました。頑張って欲しいですね」
――「トモさん」ことトンプソン選手は、ことあるごとに大野選手の名前を挙げています。
「嬉しいですね。一応、自分が代表の最年長キャップを持っていますが、それを塗り替えられるのはトモしかいない。トモに是非、塗り替えて欲しいです」
日本代表は7月27日、岩手・釜石鵜住居復興スタジアムでフィジー代表とのパシフィック・ネーションズカップ初戦をおこなう。