【実は危険】知らない人についていってはだめ、と子どもに言ってない?何が悪いか解説
「知らない人についていってはだめ」という教えは、親から子へと受け継がれてきた重要な教えの一つです。
しかし、最近ではこの教え自体が、実は子どもにとって危険な状況を引き寄せてしまうこともあります。
そこで今回は、なぜ子どもに知らない人についていかないと教えることが危険なのかについて、詳しく解説します。
知らない人についていかないと子どもに教える理由
まず、知らない人についていかないと子どもに教える理由は、その人が子どもに何をするか予測できないという不確実性にあります。
例えば、悪意を持つ知らない大人が子どもに近づいて誘拐したり、虐待したりする可能性もあります。
また、子どもは成長過程において、社会のルールや危険を理解する能力がまだ完全には発達していないため、自己防衛の意識が薄れがちです。
そのため、親としてこのような危険な事態を未然に防ぐために、知らない人にはついていかないように子どもに教えることが重要となっています。
知らない人についていってはだめ、は通用しないことも
知らない人についていかないように子どもに伝えることは、今日まで親として子どもの安全を守るための重要な教えとされてきました。
しかし、その教えだけに頼っていると、子どもを狙った狡猾な犯罪手口に対応しきれないこともあります。
子どもは大人の指示に従う傾向があります。
これは、大人が社会的に信頼される存在であるという認識からくるものですが、それが逆手に取られることもあります。
狡猾な犯罪者は、まず子どもと友好的な関係を築き、信頼を得ることから始めます。
そのため、子どもは「知らない人」から少しずつ「友だち」や「知っている人」と認識するようになり、警戒心を解いてしまうのです。
こうした信頼関係を乱用して子どもを狙う狡猾な犯罪手口は、最近ではSNSによる被害も報告されており、細心の注意が必要です。
子どもに伝えたい危険な知らない人の見極め方
最近では、時間をかけて顔見知りになってから子どもを狙うケースも多発しており、子ども自身が危険な知らない人を見極める能力が必要になります。
まず、子どもには顔見知りになっても、すぐにその人を信頼してはいけないことを教えましょう。
たとえ顔見知りでも、その人の意図や行動を見極めることが重要です。
特に、住所や電話番号などの個人情報を共有しないように伝えておきましょう。
次に、自分が不快に感じたり違和感を感じた場合は、その感情を大切にするよう伝えましょう。
例えば、知らない人や顔見知りになった人から不適切な接触をされたり、無理な要求をされたりした場合は、親や信頼できる大人に必ず報告をする習慣をつけることが大切です。
さらに、大人が子どもに対して秘密を持つことはおかしいということも教えましょう。
犯罪者は子どもを孤立させるために、「これは二人だけの秘密だよ」という言葉を使うことがあります。
子どもが大人に秘密を共有することを求められた場合、それは警戒すべき状況だと伝えておきましょう。
まとめ
「知らない人についていってはだめ」は、子どもを守る重要な教えの一つです。
しかし、知らない人から顔見知りになった人が子どもを狙う犯罪手口があることを考慮すると、この教えだけでは完全に危険を回避できないといえます。
さらに、子どもの安全は親の警戒心だけでなく、子ども自身の力によっても守ることができなければなりません。
この記事が、あなたの子どもを犯罪から守る一助となれば幸いです。