ロシア国防省の正式発表「潜水艦がシリア沖から初めての巡航ミサイル攻撃を実施」
ロシア海軍のキロ級ディーゼル潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」がシリア沖から巡航ミサイル「カリブル」による攻撃をイスラム国の本拠地ラッカに対して行いました。今回はロシア国防省の正式発表があり、ショイグ国防相がプーチン大統領に報告しています。
- ロシア国防省YouTube公式より、潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」
先月に一部ロシア紙が「潜水艦がシリアに巡航ミサイル攻撃を行った」と伝えていましたが、この時はロシア国防省からの正式発表が無く、一部ロシア紙の誤報だったようです。今月の正式発表がロシア海軍の歴史上、初めての「潜水艦から水中発射された巡航ミサイルによる攻撃」となります。
これによりロシア軍は一連のシリア軍事介入で空軍の戦略爆撃機から空中発射式の巡航ミサイルと海軍の水上艦艇と潜水艦から巡航ミサイル攻撃を全て経験しました。これら各種巡航ミサイルの実戦使用はロシア軍にとってソ連軍時代を通じて初めてです。ロシアはアメリカと同様に遠隔地への自由な火力投射が可能になった事を実地で示したのです。これは今後の世界の安全保障に一石を投じることになっていくでしょう。