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決戦を控えた元IBFスーパーミドル級王者

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 25日にWBC暫定スーパーミドル級王者、デビッド・ベナビデスに挑む元IBF同級チャンプのケイラブ・プラントが、決戦の地、ラスベガスで練習を公開した。

 チャレンジャーとしてリングに上がるプラントの言葉をご紹介しよう。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 「この戦いで重要なのは、自分らしさを出すこと。それが、私の勝利につながる。私は今、飢えている。これはかけがえのない時であり、私が長い時間をかけて到達した場所でもある。自分の力を最大限に発揮するつもりだ。

 実にいい気分なんだ。前回のキャンプから新たなトレーナー、『ブレッドマン』を迎え入れ、彼の存在がチーム全体に素晴らしい影響を及ぼした。彼は付き合いやすいし、私に厳しいメニューを課す。それは我々の好みにぴったりだ。彼には気概があり、私の父(共同トレーナーのリッチー・プラント)が自分に植え付けようとした多くを再確認させてくれた。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 人によって物事の対処の仕方は違うが、私は冷静で、落ち着いている。集中力も切らさずに、いいキャンプができた。この試合には100%の自分で臨む。仕事を成し遂げる準備はできているよ。 ベナビデスも勝ちにくるだろうが、自分の仕事をするだけだ。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 私は常にパワーを持っているが、このところ、より基本に立ち返るようになった。ブレッドマンと父は、トレーニング方法について、多くの共通点をもっている。ブレッドマンが教えてくれる新しいことを取り入れながら、昔のやり方に戻りつつある。

 これはボクシング界における最も大きな試合の1つであり、皆が期待しているよね。カネロ・アルバレスと再戦したいが、今は目の前の戦いに集中している。とにかく、3月25日だ」

 ケイラブ・プラントは、どんな戦いを見せるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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