ヤンキースのドラフト指名権は3つ、ジャイアンツとカーディナルスは7つ
昨年6月のドラフトは、40巡目まで行われ、1217人が指名された。それが、今年は5巡目まで、160人の指名となる。ESPNなどが、そう報じている。ドラフトにかからなかった選手とは自由に契約できるが、契約金の上限は2万ドルだという。
サイン盗みにより、1巡目と2巡目の指名権を剥奪されたヒューストン・アストロズは、全体72位、101位、131位、160位の指名権を持つ。アストロズに最初の指名順位が巡ってくる前に、サンフランシスコ・ジャイアンツとセントルイス・カーディナルスはどちらも4人を指名。この他にも、14球団が、3人の指名を終えている。
ただ、指名権が最も少ないのは、アストロズではない。ニューヨーク・ヤンキースの指名権は、28位、99位、129位の3つしかない。これは、ゲリット・コールと契約したのが理由だ。
昨シーズン終了後にFAとなったコールは、それまで在籍していたアストロズからのクオリファイング・オファー(1年1780万ドル)を却下し、ヤンキースと9年3億2400万ドルの契約を交わした。それに伴い、アストロズは3巡目の前に指名権を得て、ヤンキースは2巡目と5巡目の指名権を失った。
一方、指名権が多いのは、ジャイアンツとカーディナルスだ。7つずつ持っている。
両球団とも、1巡目から5巡目までの指名権5つは同じ。ジャイアンツはそれに加え、クオリファイング・オファーを提示したマディソン・バムガーナーとウィル・スミスが、それぞれアリゾナ・ダイヤモンドバックス(5年8500万ドル)とアトランタ・ブレーブス(3年4000万ドル)へ去ったことにより、3巡目の前に2つの指名権を与えられた。67位と68位がそうだ。
カーディナルスも、同様の経緯で70位の指名権を得た。クオリファイング・オファーを申し出ていたマーセル・オズーナが、1年1800万ドルでブレーブスと契約した。ただ、63位の指名権は、タンパベイ・レイズと交換したものだ。今年1月のトレードで、カーディナルスはホゼ・マルティネスとランディ・アロザレイナと2巡目の前の指名権を手放し、マット・レベラトーレとエドガード・ロドリゲスと3巡目の前の指名権を手に入れた。カーディナルスとレイズは、トレードの釣り合いをとるため、順位の異なる指名権を交換した。