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球団が3人の「手術&シーズン終了」を同日発表。そのうち復帰できるのは何人!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ネイト・ジョーンズ(シカゴ・ホワイトソックス)May 29, 2016(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月13日、シカゴ・ホワイトソックスは3選手の手術について、ほぼ同時に発表を行った。リリーフ投手のネイト・ジョーンズ(33歳)は右腕屈筋の手術を終え、先発左腕のカルロス・ロドーン(26歳)は週の後半にトミー・ジョン手術を受ける。AAにいる外野手のミッカー・アドルフォ(22歳)は、右肘の関節鏡視下手術が決まった。彼らはいずれも、ホワイトソックスの生え抜き選手だ。

 それぞれ、球団のツイートには「シーズンの残りは欠場する」「リック・ハーンGMは2020年の後半戦までに復帰することを期待」「2020年のシーズンに間に合うことが期待される」とある。3人とも、手術を受けて今シーズンを終える点は共通する。ただ、ジョーンズの場合、他の2人と違って、来シーズンについては言及されていない。

 ジョーンズは、メジャーリーグで過ごした8シーズンのうち、2012~13年と2016年はそれぞれ70イニング以上を投げ、2012年と2016年は2点台前半の防御率を記録した。制球はやや荒れ気味ながら、高速シンカーとスライダーで多くの三振を奪い、2017年にはWBC優勝も味わった。ただ、2014年以降の手術は、今回で4度目だ。70イニング以上の3シーズンを除くと、他の5シーズンはその半分に達したことすらない。

 今シーズン終了後、ジョーンズはFAになる。2020年は375万ドルの球団オプション(2021年は425万ドルの球団オプション)だが、ホワイトソックスがこれを行使して残留させることはないだろう。ジョーンズを呼び戻す可能性は皆無ではないものの、故障歴と年齢を踏まえると、そうしたとしてもマイナーリーグ契約だと思われる。他球団の場合も同様だ。

 一方、ロドーンは早くても2021年のシーズンが終わるまでFAにならず、アドルフォはまだメジャーデビューしていない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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