【詳細】SEVENTEENが番組で語った「13人全員再契約」の内幕 「配慮と譲歩」の中身とは?
K-POPグループ「SEVENTEEN」が再契約の内幕を話した。
24日、18時30分頃から韓国サブスク映像サービス「WATCHA」のオリジナル番組「知恵を奪う鬼」にて事前録画したトーク内容が放映された。
司会者のコメディアンが鬼のコスプレをし、「成功した人の秘訣を聞き出す」という主旨の番組。ここにSEVENTEENが出演し、オンエア時間1時間近くのトークを行った。そのなかの一部として計7分ほど「再契約の背景」に話が及び、その"苦しみ"を語っている。翻訳し、紹介する。
(時に「敬語、タメ口」の表記が揺れます。これは番組が元々「年令に関係なくタメ口で教える」という設定のなか、礼儀正しいSEVENTEENのメンバーたちが「思わず敬語に戻る」という現象が起きたためのものと思われます。ご承知を)
- その他の内容でのトークシーンでの様子。WATCHA公式アカウントより
以下本文。
(メンバーそれぞれ)配慮と譲歩。これが多かったんだよね。
ホシ 俺、率直なところソロ活動がしたかったんですよね。
――やったらいいじゃない!
ホシ でも各自が個人活動をしたら、チームのアルバムを出すのが難しくなるから。
――そうだよね~。お~さすが。
ホシ 諦めたんですよ。みんなが同じようにこれを諦めたんです。
――これまでに(K-POPグループで)全員が再契約したという事例はあったの? 一人も抜けることなく全員が再契約という。
スングァン こうやって国籍も違い、人数も多い13人グループがこうやって全員再契約に成功した事例は国内では初めてだといいます。
――再契約がどれほど難しいのかということは聞いてはいたんだけど、チームの危機というほど、重大な出来事だったの?
スングァン まあ、リラックスして話をしていたときは「アイドルというのは寿命が長い歌手じゃないな」ということは話していたんです。そういう話があるほどに、「魔の7年」って言うじゃないですか。
で、その7年めになって、僕たちが再契約の準備をしながら調整をしていって…なんというかすごくお互いをもう一度考える契機になったんですよ。
自分が飯を食っていくことを考えなきゃいけないのか。あるいは自分がこの道(グループ活動)を継続していくことが合っているのか。
各自が持っている悩みと、さらに、全員一緒のチームとしての悩み。以前の悩みがもう一度ぶり返してきたりして。そういった多くの要因があって。それと同時に何かを話すのはお互いに誤解が生じるんじゃないかという心配もあったんですよ。話が出来ない部分があった。難しい状況ではありましたね。
ジョンハン グループ内はお互い仲がよく自分たちは全員が同じ道に行くべきだという考えを持っていたにもかかわらず、難しかったですよ。あまりにも難しかったから「ああこれが本当の魔の7年だ」と思ったものです。
もし他の人達が歌手としての7年を経験したら「15年にも感じる時間だろうな」とも思ったものです。それほどに7年目を超えることは難しいことでした。
――末っ子が心理的に難しい部分があったとすれば?
ディノ 俺はこう考えたんだよ。「俺は自分がとても幼いことを知っている」。
――え? あいつなんて言った?
ディノ これからの道が燦々と輝くのは知っていると。「アイドルは7年」とよくいうんだけど、俺は「おまえは何歳なの?」とよく聞かれる。23歳、と答えると「ホントに幼いんだな」とよく言われたんだよね。ああ、それは自分が(他者から見て)本当に若いから出てくる質問なんだなと理解したものです。つまりは、これからやることも多いと思うんだけど、本当に自分が歌手をやりたいのか。そんなことも思いましたね。
別のことをやれば、別の一面が生まれてくる…まあ、あまりに若いので。この世にはやれることというのはいっぱいある。経験してみたいことも多いんだけど、(歌手以外のことに)もう一回人生を捧げるという欲求が生まれるのか。
あるいはもっと根本的に『俺が将来振り返ったときにも、今やっている仕事が、胸を焦がすほどの仕事なのか』ということ。自分自身と率直に会話をしてみたことが、ポイントだった。
――ちょっとだけ批判的な、突っ込んだ質問していい? 問題というのは具体的に何だったの? 本当に難しかったことというのは。
ウジ 若干、現実を直視するのが難しかったんだよね。現実を見たくなかった。すごく深い話をやりたくなくてもしなくちゃならない瞬間が来るので。すべてを話さなきゃならないんだけどでもそれをやりたくないって。避けるようになったよな。
スングァン その話題(契約問題)を避けるようになって、適当なことを言いながらただ契約期間を何年か過ごして。収益の分配をどうしていくのかなど、多数の障壁に関して違う考えがありましたし。
会社とも話をしなくちゃいけないんですが、もともと僕たち、1回の食費6000ウォンをもらって、コンビニに行ってごはんを買ってくるような子どもだったんです。それが今やスタッフの方々とも本当に向き合って話をしなくてはならない。
だから"ただ話をする"ってことではなかったんですよ。こんな思いもあった。「僕たちも再契約をするとしたら、『自分たちの成長』も感じるだろうな」と。子どもだったのに、思ったよりも長い時間が経ったんだなと。
エスクプス (再契約の)話をしているその期間は、思ったより長くかかりましたね。調整期間は8~9ヶ月かかりました。
――えっ? 8~9ヶ月?
エスクプス その当時の8ヶ月というのはかなり長い時間だなと思いましたよ。
――誤解が生じうる8ヶ月だしな。
エスクプス その8ヶ月で本当に良い結果を得たのは良かった。でも(グループで)話をしていくと、かならず"我慢をする人"というのはいる。勇気を出さなくちゃならない人も多くいますよ。
ミンギュ 俺は早く話を始めようと、そして多く話そうと努力をしたと思います。
再契約というのは、実際に言葉でいうとかなり大きなものだと感じられるし、重いものだとも感じられたんだけど…俺にとっては実のところ「ただもともとやっていたことを続けること」という意味合いが大きく、そして「新しい始まりであるだけ」という感じもかなり大きくて。
(グループは)無条件で継続するんじゃないだろうか、という考えが頭の中にかなり強くあって、(交渉の)スタートは俺にとって難しくはありませんでした。話を切り出すことは。
お金の話だって何だって、とにかく話をするということはポジティブなことだから。これが伝わっていくもんでしょ。近くにいるんだから。
だから会社と話を始める際には、普通はメンバー一人ずつ個人的に話をするものなのですが、僕たちはなんだか、ブースをつくったりはせず、団体で最初からやっていこう。メンバー同士で話をするのもみんなでやろう。そうやっていこうと。
結局はまたSEVENTEENを愛してくれてるファンの方々のために再契約をしたっていうことですよね。「(グループではなく)一人で輝く」というかたちでのファンへの配慮は(選択肢として)なかったんですよ。(グループで)一緒に輝く。その過程でのエネルギー。それが「ファンへの配慮(思う気持ち)」だったのです。まあ話をこう整理することができますね。
――そういった部分もあったのだろうか、という話なんだけど。(再契約の)調整をしながらも活動もしなくちゃならない。そういった難しさもあったのでは、と。
ホシ 調整との並走というよりは、まずコロナのためにステージがオンラインになったり、無観客になったことが苦しかったですね。
そして、僕たちはこの時間がそれほど続かないだろうと思っていたんです。ワールドツアーのうち、ヨーロッパ公演が中止になり、ドームツアーも計画していたのですが…まあいま準備しているところなんですが…そのツアーが一度中止になったとき、本当に苦しかったですね。
精神的にも崩れた。ずっと忙しくてあれこれ考える時間もなかったのですが急に休むことになったら何をすればいいのか分からない。そういう時間がやってきたのです。
――ファンの声援が懐かしかっただろ。
(再契約に関する話、了)
我慢は「みんなが等しく分け合う」。配慮とは「ファンに対してグループで輝くということ」。そういう内容だった。