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10年以上にわたって規定打席以上を継続中は、浅村栄斗、大島洋平、菊池涼介の3人。彼らに次ぐのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
菊池涼介 AUG 7, 2021(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 2023年に規定打席以上の選手は、セ・リーグに27人、パ・リーグは22人いた。そのうちの3人は、規定打席以上のストリークが10年を超えている。

 浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、埼玉西武ライオンズ時代の2011年からなので、13年連続の規定打席以上だ。大島洋平(中日ドラゴンズ)は、2012年から12年連続。菊池涼介(広島東洋カープ)は、2013年から11年続けて規定打席に達している。

 一方、菊池と同じく、広島東洋で2013年にスタートした丸佳浩(読売ジャイアンツ)のストリーク――最初の規定打席以上は2011年――は、昨年、途切れた。規定打席は443、丸は431打席だ。ちなみに、今オフに広島東洋を退団し、オリックス・バファローズに入団した西川龍馬は、443打席だった。西川は、2年続けて規定打席以上がない。到達したのは、1年おきに、2019年、2021年、2023年の3度だ。

 鈴木大地(東北楽天)のストリークも、丸と同様に、10年でストップした。山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)と、今オフに東北楽天から東京ヤクルトへ移籍した西川遥輝は、10年連続の規定打席以上に1年届かなかった。

 継続中のトップ3と他の選手の間には、少し開きがある。4番目に長いのは、宮﨑敏郎(横浜DeNAベイスターズ)の7年連続だ。

 継続中のトップ10は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 一軍1年目から規定打席以上を最も長く続けているのは、2019年から5年連続の近本光司(阪神タイガース)だ。2番目は、2020年から4年連続の小深田大翔(東北楽天)。2人とも、ドラフト1位で指名され、大阪ガスからプロ入りした。

 近本と小深田に次ぐ、一軍1年目から3年連続は、4人いる。中野拓夢(阪神)と牧秀悟(横浜DeNA)と佐藤輝明(阪神)に、ホセ・オスナ(東京ヤクルト)もそうだ。メジャーリーグ時代のオスナは、ピッツバーグ・パイレーツでプレーした2017~20年の4シーズンとも、規定打席に達したことがなかった。

 なお、浅村は、二桁本塁打のストリークも、継続中の最長だ。それについては、こちらで書いた。

「シーズン10本塁打以上を継続中の選手たち。最長は浅村栄斗と丸佳浩。20本塁打以上の最長は…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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