アルゼンチン人コーチが語る「このメンバーでグループステージ突破は難しい」
カタールW杯に挑む森保ジャパン、26名が発表された。
●GK 川島永嗣(ストラスブール)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV)
●DF 長友佑都(FC東京)、吉田麻也(シャルケ)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、板倉滉(ボルシアMG)、中山雄太(ハダースフィールド)、冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(シュツットガルト)
●MF/FW 柴崎岳(レガネス)、遠藤航(シュツットガルト)、伊東純也(スタッド・ランス)、浅野拓磨(ボーフム)、南野拓実(モナコ)、守田英正(スポルティング)、鎌田大地(フランクフルト)、相馬勇紀(名古屋)、三笘薫(ブライトン)、前田大然(セルティック)、堂安律(フライブルク)、上田綺世(セルクル・ブルージュ)、田中碧(デュッセルドルフ)、久保建英(ソシエダ)
このメンバーについて、アルゼンチン人サッカーコーチであるセルヒオ・エスクデロに感想を聞いてみた。彼は元アルゼンチンユース代表&ビーチサッカーアルゼンチン代表で、実兄のピチは、あのディエゴ・マラドーナと共にワールドユース東京大会(1979年)で世界一となった右ウイングである。実の息子は、アトレチコ・マルテ(エルサルバドル1部リーグ)所属のエスクデロ競飛王だ。
エスクデロもまた、大迫勇也、原口元気の落選を問題視する。
「このメンバーでは厳しいでしょうね。グループステージ突破は難しいと思います。問題はFWです。ワールドカップに出場したことのある攻撃の選手が必要ですよ。ワールドカップっていうのは、経験させる為の大会じゃないんです。今回、長友、吉田、酒井とDFは経験ある人がいっぱい選ばれましたね。
ですが前は経験がまったく足りない。若い選手、ドリブル出来る選手、走れる選手は貴重です。でも、ああいう大舞台でブレないメンタルで闘うには、やはりキャリアがものを言います。
マラドーナだって、初出場した1982年大会はブラジル選手のファールにカッとなって蹴りを入れて退場してしまったでしょう。経験のある選手が舵を取ることで、チームを奮い立たせたり、落ち着かせることが出来るんです。
原口、大迫は必要でしたね…。原口は献身的に走り回れるし、ゴールも奪える。トップに大迫がいるからこそ、前線でボールを収められるのに。
このメンバーはバランスが悪いと思います。個人的にはサプライズで家長昭博に入ってほしかったですね。フリーキック、コーナーキック、PKも蹴れる選手ですから。今日本代表のキッカーって誰ですか?バラバラですよね。決まっていないように映ります。
まぁ、26名が決まったのだから、応援するしかありませんが」
開幕が迫って来た。森保監督の采配は吉と出るか。