巨大な台風18号に続き、台風19号も発生へ その動向は?
超大型の台風18号で沖縄は荒天警戒
台風18号は、きょう10日(日)午前6時現在、フィリピンの東海上を北上しており、強風域の大きさは、引き続き、直径1900キロ(半径950キロ)と日本列島をすっぽり包み込んでしまうほどの巨大な大きさで、超大型の台風となっています。
今後は北寄りから西寄りに進み、フィリピンをかすめるようにして通過した後、南シナ海へ入り、西進を続ける見通しです。
予報円の真ん中を通れば、石垣島などからも500キロ以上離れて通るため、一般的な台風ならばあまり大きな影響を受けずに済みそうですが、今回の台風18号はなにせサイズの大きな巨大な台風ですから、これくらい離れて通っても数日間影響を受けることになりそうです。
沖縄は荒天に警戒
雨や風の予想をみると、台風18号はあす11日(月)にはフィリピン北部に向かって進みますが、北側に広がる大きな強風域が沖縄方面へもかかり、先島諸島を中心に非常に強い風の吹く所があるでしょう。
また活発な雨雲も台風中心の北側に大きく広がっていますので、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。雨と風で、横殴りに降る所も多くなりそうです。
先島諸島を中心とした沖縄では、あさって12日(火)にかけて、荒天が続きそうですから、高波などと合わせて、警戒が必要です。気象庁発表の情報にご注意下さい。
台風19号が発生へ
タイトル画像にある通り、きのう9日(土)夕方、日本のはるか南東海上で新たな熱帯低気圧が発生しました。そして気象庁からはこの熱帯低気圧が24時間以内に台風へ変わる見込みとの情報が発表されています。
台風へ変われば、今ある超大型の台風18号に次ぐ、台風19号の発生ということになるでしょう。今の時期に台風19号ならばほぼ平年並みの発生数だと言えます。
新たに発生が予想される台風19号の進路予想をみると、西進した後、父島の東海上を離れて北上する可能性が高く、予報円はまだかなり大きいものの、本州付近へ影響する可能性は小さいものと思われます。
高気圧が弱まり早々と転向か?
今後発生が予想される台風19号と太平洋高気圧の予想は上図の通りです。
しばらくは北側に張り出している太平洋高気圧の南の縁に沿って西進しますが、来週中頃になると、北側の高気圧が弱まり、南側の高気圧が強まる予想です。
新たに発生が予想される台風19号はこの南の高気圧の北の縁を回るようにして転向し、父島の東から北東方向へ抜けていく可能性が高いと思われます。
ただ父島の南あたりまでは西進を予想するモデルもありますので、早計には語ることができませんが、今のところ、本州付近に影響する可能性は小さいものと思われます。ただ父島など小笠原諸島は今後の動きにしばらく注意が必要です。