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ドジャースかパドレスかそれとも……佐々木朗希はどこへ行く? #専門家のまとめ

横尾弘一野球ジャーナリスト
注目を浴びる佐々木朗希の移籍先は、1月15日に決まるのか。(写真:CTK Photo/アフロ)

 昨年11月9日に千葉ロッテがポスティングによるメジャー・リーグ移籍を容認した佐々木朗希は、このオフの移籍市場ではファン・ソト(ニューヨーク・メッツと契約)に次ぐ2番目の注目度と評されており、その動向が連日ニュースになっている。年が明けた時点ではロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスが有力候補とされていたが、両球団にマイナスの情報もあり、まだ予断を許さない。正式契約を結ぶことができる1月15日に、佐々木の所属球団は決まるのだろうか。

ココがポイント

ランク付けされたチーム(面談をしたとされる7チーム)の中で最下位だったのは、本命に挙げられているドジャースだった。
出典:スポーツ報知 2025/1/9(木)

パドレスの“お家騒動”はロッテからメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手の獲得へ影響するのか。
出典:Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― 2025/1/8(水)

米ニュースサイト「NJ.COM」もニューヨークの両球団は「まだ終わっていない」と強調。
出典:東スポWEB 2025/1/10(金)

佐々木朗希の有力な移籍先が6球団に絞られる!?「過去の傾向からある程度予想がつく」

エキスパートの補足・見解

 現地の報道では、佐々木の獲得に動いているのはドジャース、パドレスのほかヤンキース、メッツのニューヨーク両球団、シカゴ・カブス、テキサス・レンジャーズ、サンフランシスコ・ジャイアンツだという。25歳未満の佐々木は、メジャー・リーグの規定でマイナー契約しか結ぶことができない。また、契約金も各球団およそ500~750万ドルの国際ボーナスプールから捻出されるため、潤沢な資金力を持たない球団でも争奪戦に参加できると注目され、大穴と目される球団も挙げられてきた。そのボーナスプールが2025年分に更新される1月15日以降に正式契約が結ばれるはずだが、ドジャースが候補球団で最下位になったのは先発投手が揃っているからだとされ、パドレスで懸念されるのはオーナーの死去に伴って家族間での経営権を巡る訴訟が起きていること。だが、西海岸は日本人にとって生活環境もよく、すでに日本人選手が活躍していることを踏まえてもドジャースとパドレスが最有力だという見方は根強い。では、面談で所属選手の同席を拒否した佐々木はどこを選ぶのか。結論は間もなく出される。

野球ジャーナリスト

1965年、東京生まれ。立教大学卒業後、出版社勤務を経て、99年よりフリーランスに。社会人野球情報誌『グランドスラム』で日本代表や国際大会の取材を続けるほか、数多くの野球関連媒体での執筆活動および媒体の発行に携わる。“野球とともに生きる”がモットー。著書に、『落合戦記』『四番、ピッチャー、背番号1』『都市対抗野球に明日はあるか』『第1回選択希望選手』(すべてダイヤモンド社刊)など。

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