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就職うつは、新型うつ病の一種。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、就職うつについてお話したいと思います。
就職うつとは、就職してしばらくしてうつ症状を発症してしまうことを言います。
うつを起す最大の原因は、慣れない環境によるものです。心と体が、新しい環境に、慣れない追い付いていかないので、うつ症状を発症させてしまうのです。

就職うつは、新型うつ病の一種なので、基本、薬はあまり効きません。
でも、対症療法である薬を飲みながら、徐々に会社生活に慣れていけば、就職うつは改善していく可能性が高いので、薬を飲む手は大いにあるかと思います。要するに、薬は、本人が会社に慣れるまでの時間稼ぎの役割を果たしてくれるという訳です。

さて、今は、昔と違って、会社は新入社員に対して、非常に優しくなりました。
今だったら、間違いなくパワハラ・セクハラになることが、昔は平気で行われていました。
実際、私と同じぐらいの世代の人だったら、上司から灰皿で殴られたり、「死んでしまえ!」ぐらいのことを言われたことがあるのではないでしょうか。

にも関わらず、今も昔と同じように、就職うつになる人をあとを絶ちません。それはひとえに、今の若い人は、今の若い人という言葉は好きじゃないのですが、今の若い人は、耐性力がないからだと思います。辛い体験、苦しい体験をしたことが少ないので、だから就職して、ちょっと厳しい上司、わがままなお客さんに接しただけで、潰れてしまうのではないかと思います。

学生時代に、体育会系の部活をやっていた人とか、たくさんバイトをしていた人は、比較的、就職うつにはならないのではないかと思います。

では、今から、
就職うつにならない方法、
就職うつを治す方法をお教えしたいと思います。

就職うつにならないためには、しっかり睡眠を取ること、適度な運動をすること、身体に良い物を食べることです。そうすれば就職うつになる可能性は低いですし、就職うつになったとしても、比較的早く回復に向かうかと思います。大切なのは、睡眠運動食事です。

就職うつは、親元を離れて一人暮らしをした人がなりやすいです。それは、食生活が乱れて、脳が健全に働かなくなるからです。よって、就職を期に、1人暮らしを始めた方は、くれぐれも口にす食べるものには気をつけてください。特に、食品添加物がたくさん入った菓子パンやコンビニ弁当は要注意です。

あと、働き始めてからは、休み方を工夫することです。
コツは、積極的休養と消極的休養をバランスよく上手に取ることです。
積極的休養とは、どこかへ遊びに行くことです。仕事以外の刺激を脳に与え、脳からドーパミンを出すことです。消極的休養とは、家でのんびり過ごすことです。余分な刺激を脳に与えないようにし、脳からセロトニンを出すことです。

要するに、よく遊び、よく休めということです。
休みの日、ずっと遊んでいるのもよくないし、ずっと休んでいるのもよくないです。

どのくらい遊んでどのくらい安めばいいのか、ひとりひとり違うかと思いますが、
バランスよく遊び、バランスよく休む、ということを心掛ければいいかと思います。
そうすれば、仕事の疲れは取れる筈です。

あと、休みの日をひとりで過ごすのもいいですが、友だちとワイワイ楽しく過ごすことも大切です。たくさん笑えば、明日への活力も生まれるってものです。ぜひ、お試しください。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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