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ヨーロッパの拡大と分離

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

 10月にカタルーニャ州のスペインからの離脱を求める住民投票が行われた。投票者の大半は独立に賛成の票を投じた。これを無効かつ違法とする首都マドリッドのスペイン政府と独立を求めるカタルーニャ州の対立は広く報道されている。ヨーロッパの国家の一部が分離独立を求める動きはカタルーニャに限られない。良く知られているのはスコットランドのイギリスからの独立運動である。2014年にイギリスからの分離独立を問う住民投票が行われた。結果はイギリス残留派が多数となってスコットランドの分離の夢は、夢に終わった。しかし、独立派は、その2年後の2016年にイギリス国民が投票でEU欧州連合からの離脱を決めると、再投票を求め始めた。というのはスコットランドのイギリス残留はイギリスのEU残留が前提であったからだ。その前提が変わった以上は、新たな投票が必要だとの議論である。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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