【交野市】地ビールやトレイルラン、たき火など──地域の魅力が楽しめる「キサイチゲート」始まる
京阪交野線私市駅前の広場で16日、地元の魅力が楽しめるイベント「キサイチゲート」が始まりました。筆者が春から追いかけてきた「私市産ビール」もお披露目されると聞き、現地を訪れてみました。
16日午前10時台後半、私市駅の改札を抜けると、青空と木々の緑の下、様々なブースがテントを張って設営されている光景が目に入ってきます。改札を抜けて、ブースのあるエリアに入ってみると、交野産の作物を使ったパスタや、市内の酒造会社の酒かすを使ったジェラートなど、様々な商品を提供するブースが軒を連ねていました。
この催しを主催するのは、京阪ホールディングスや東邦レオなど交野にゆかりのある企業・団体などで構成する「キサイチゲートプロジェクト実行委員会2023」。同委員会では体験型観光コンテンツの開発に取り組むとともに、従来のにぎわいづくりにとどまらず、都市と郊外の人々の「交わり」も生みだす次世代の駅前広場づくりを目指す社会実験としてこの「キサイチゲート」を企画し、開催にいたったそうです。
公式サイトの冒頭には、「改札出たら、焚き火! トレラン! クラフトビール! 里山直結・地域体験ツーリズム」と記されています。大阪の都心部、たとえばJR大阪駅からなら電車で1時間前後で到着し、里山に直結した地域体験ツーリズムが手軽に楽しめる、というセールスポイントを端的に伝えたい、という主催者側の気持ちが伝わってきます。
「キサイチゲート」は9月から12月までの間、毎月1〜2日開催されます。第1回目となる今回は16〜17日の2日間を予定。付近をめぐるトレイルラン体験(要予約)や、「私市産ビール」が味わえるクラフトビールバー「駅前タップルーム」の開店、たき火が楽しめる「駅前たき火体験」、駅前マルシェなど盛りだくさんの内容です。
※プログラムの詳細は、キサイチゲート公式サイトへ
16日午前11時、開会セレモニーが行われ、あいさつに立った交野市の艮(うしとら)幸浩副市長は「この事業は交野のシティプロモーションにつながる」と期待感を述べました。
セレモニーが終わり、トレイルラン体験の出発を見送ったあと、お目当ての私市産ビール「キサイチゲート HAZY IPA」を購入、近くのブースで売っていた「おつまみセット」をつまみに飲みました。口当たりはさわやかで、ホップの苦味の自己主張はしっかりと伝わりつつもとても飲みやすい、と感じました。
「(キサイチゲートを通じて)人の交わりを作りたい。交わりは新しい化学反応を生み、この地域を新しい街に生まれ変わらせる可能性を秘めています。『交野』は交わる野、と書きますが、その名の通り交わる野になれば」と、同委員会の勝谷(かつたに)拓朗さん(東邦レオ)は、元気に抱負を語ってくれました。
「キサイチゲート」は明日17日も開催される他、10月14、15日に第2回目、11月18、19日に第3回目、12月3日に第4回目の開催が予定されています。私市の魅力を再発見したい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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キサイチゲート
会場:京阪交野線私市駅前
日時:
第1回 9月16日(土)・17日(日) 午前11時〜午後8時
第2回 10月14日(土)・15日(日) 午前11時〜午後8時
第3回 11月18日(土)・19日(日) 午前11時〜午後8時
第2回 12月3日(日) 午前11時〜午後8時
※雨天中止
※各プログラムの開始・終了時間は上記と違う場合がありますので、詳細は公式サイトをご確認下さい。