服が消えた?躊躇せず保育園に言うべきこと5つ「モンペ認定恐れる人多すぎ」現役保育士は思う
現役保育士(幼保英検1級)です。
保育士として「そんなこと言われても・・」という保護者からの要望、正直なところたくさんいただきてきました。
一方で、「これを聞いたら保育園の先生に嫌われる?」「モンペと思われてしまう?」と必要なことすら伝えられずに躊躇してしまう(躊躇しているであろう)方もいらっしゃいます。
今回は、躊躇せずに是非保育園に言ってほしいことを現役保育士目線で紹介します。
保育園に持参した服がなくなった
保育園に持参した服が行方不明になること、実は少なくありません。
多くの場合は、似たような服を持っている子のお着換え袋に混入してしまい、持って帰ってしまったお家でもお友達の持ち物であることに気が付かなかった場合です。
そのような場合は、「サイズ80の青と赤のボーダーのTシャツが行方不明です。ご自宅で確認お願いいたします」といった依頼をクラスの全家庭に対しするなどして探します。
本来望ましくないことですが、服がなくなったなどの場合は是非、担任の先生に報告してくださいね。
保育園内でケガをしたようだ
「保育園でケガをしたようだが先生からは申し送りがなかった」ということがあった経験がある方もいるかもしれません。
本来保育士は、クラスの園児のあらゆる怪我を把握すべきところですが、正直なところ保育士も発生に気づかなかった怪我も存在します。
保育士配置基準どおりに運用している保育園では、例えば、在園児が15人いる3歳児クラスでは担任の先生は1人です。
よって、担任の先生は、給食をワゴンまで取りに行く、保育用品を別室に取りに行くなど、日常の保育でどうしても必要な用事を、園児を保育室内に残したまま大急ぎで済ませることになります。
担任の先生が部屋を離れた瞬間に起きた怪我などは、園児から申告がない限り保育士も気が付かずに終わることがあります。
また、担任の先生が複数いたとしても同時に複数の園児が転んだなどの場合は、転んだ子全員の怪我が把握できないこともあるのが現状です。
自宅に帰ってから気になる怪我が見つかった場合は、躊躇せずに先生に申告してください。
手紙をなくしてしまった
活動で使う準備品や発表会の衣装など、お手紙を家庭に配布してお知らせする保育園も多いです。
このお手紙をなくしてしまった場合も、躊躇せず先生に言ってくださいね。
誰しも配布物をなくすことはあることです。
お友達とトラブルがあった
「うちの子がクラスのお友達に叩かれているようだ」「〇〇ちゃんから仲間外れにされているようだ」など、お友達同士のトラブルについて気になることがあれば躊躇せず先生に言ってくださいね。
年中・年長さんにもなれば先生のいないときだけお友達に乱暴をはたらくといった子もでてきます。
このため、先生が把握しきれていないトラブルがあるのは事実です。
トラブルの報告があれば日頃の生活でも、自由遊び中には特に気を配ったり、席替えをしたりと対策を講じることができるのでありがたいですね。
忘れ物をしたので貸してほしい
汚れた服を入れるビニール袋、帽子、洋服など持参すべき物を忘れてきてしまった場合は、「◯◯を忘れましたので貸してください」と登園時に遠慮なく言っていただきたいです。
大体の用品は貸し出せるように保育園の備品として常備してあります。
毎日借りる前提だと困りますが、朝の合同保育が終わって、クラスごとの主活動が始まった後に保育士が忘れ物に気がついた場合、担任の先生は保育室を抜けて備品を取りに行かなくてはなりません。
貸し出す備品を取りに行く時間、保育が手薄になってしまうため、躊躇せず登園後すぐ、合同保育が行われている時間帯に忘れたことを報告いただくとありがたいですね。
登園基準を忘れてしまったので確認したい
コロナ禍では37.5度発熱があったら登園できない、現在は38.0度の発熱まで登園OKとなったなど、発熱時の登園可否基準もコロコロと変わり分かりにくくなっています。
保育士でさえ「この場合、〇〇度までOKだったっけ?」というように周囲に確認しながら変化期を対応している状態です。
良くわからないまま、「まあいいか」と登園するよりも、電話で「◯◯度あるけど登園してよいか」と確認してから登園を決定いただくほうがありがたいです。
お友達の物が入っていた
保育園では同じ年齢の子が十数人も一斉にお着替えをするため、同じサイズの同じTシャツ・下着・ズボンをお友達も持っていたりします。
保育士は記名を頼りに、持ち主を間違えないように仕分けをします。
同時に自分で身の回りのことができるように、園児たちに自分の服を自分のビニール袋に入れるなどの作業から教えていきますよ。
体感ではお着換えの一部が自分でできるようになるタイミングが一番、お洋服の取り違えが発生する頻度が高いように思います。
本来、保育園で使った物は保育士が何度も確認しながら管理すべきなので、躊躇せず指摘していただけるとありがたいです。
監視カメラ(Webカメラ)が見られない
保育室の様子がいつでも見られるよう監視カメラを付けている保育園もありますよね。「パスワードを入れたけど見られない」「カメラが上手く動かせない」など、監視カメラについては頻繁に質問をいただきます。
「カメラについて聞き過ぎるとモンペっぽいかも」などと躊躇しているのなら、心配無用です。
小さな不安や不満を抱えたままよりも、聞いていただいた方が保護者と保育士との良い関係を維持できると思います。
正直なところ、監視カメラは保育士自身が設置したというより、保育園の運営側が付けたという状況が正しく、カメラの仕様や操作について保育士自身は詳しくなかったりします。
質問に応じて確認したり調べて対応しますので、遠慮なく聞いてみてくださいね。
まとめ
躊躇せずに保育園に言ってほしいことを現役保育士目線で紹介してきました。
保育園に言いたいことは全部言うという方もいる一方、「これを聞いたら保育園の先生にモンペと思われてしまう?」と心配し、必要なことすら伝えられずに躊躇しているであろう方もいらっしゃいます。
多くの子どもが5年以上在籍する保育園。
伝えるべきことはきちんと伝えて、保育園との良い関係を維持したいですよね。
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