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きょうだいで同じ保育園に通うメリット6つ「現役保育士目線」保育園の服借りなくて済む

オオタ先生現役保育士 幼保英検1級

現役の保育士(幼保英検1級)です。

未就学児のきょうだいが2人以上いる場合は、「きょうだいで同じ保育園が良い」と考える方が多いのではないでしょうか。

複数の保育園をはしごして登園・降園をするのは大変ですから。

きょうだいで同じ保育園に通うメリットのうち、登園・降園が楽ということ以外に、保護者の立場では気が付きにくい利点が存在します。

今回は、現役の保育士から見た、きょうだいで同じ保育園に通うメリットを紹介していきますよ。

保育園の服を借りなくて良い

服が汚れてお着替えをするときに、自分のロッカーにお着替えのストックがない場合は、保育園にある貸出用の服を着ることになります。

保育園の服を借りた場合は、自宅に持ち帰ったあと洗濯して、後日保育園に返却します。

保育士も同じ保育園に通っているきょうだいがいる場合、保育園の備品を出す前にまずきょうだいのクラスに行き、着られるサイズの服がないかを確認しますよ。

きょうだい同士での服の貸し借りを保育園側でやってくれるので、返却の手間が減りますね。

行事かぶりが発生しにくい

運動会や発表会、近隣の保育園や幼稚園は開催日がかぶりがちです。

きょうだいで同じ保育園なら行事が被っても問題ない上に、同日に観覧することができます。

保育参観や保護者会など、クラスごとに日程をずらしながら行うような行事の場合でも、きょうだいが同じ保育園にいる場合は、被らないように配慮することが多いですよ。

ママが上の子の参観に、パパが下の子の参観にと分かれて行ければよいですが、平日だと両親ともにお休みを取ることが難しい場合も多いですよね。

このため、きょうだいがいるクラス同士で時間が被っていないか、職員会議などで確認し合った上で年間計画を決定していますよ。

きょうだいの方も体調に気を配ってもらえる

きょうだいの一方が体調不良を起こした場合、きょうだいがいるクラスの先生が連携しあって、他のきょうだいの体調にも変化がないか注意深く見守っています。

「タクヤ君、今日熱高めですが、いもうとちゃんの方はどうですか」という具合に、クラス担任同士で報告し合っています。

連絡を忘れてもフォローしてもらえる

お休みや住所変更の連絡など、保育園に共有すべき連絡事項はたくさんあります。

きょうだいで別々の保育園の場合、当然のことながら、同じ内容を指定された連絡方法で別々に伝える必要があります。

きょうだいで同じ保育園に通っていて、同じ内容を伝える場合でも、クラスごとに別々に連絡をした方が良いです。

それなのに、一方の子どもの担任には連絡したものの、きょうだいの方は伝え忘れてしまうということはよくある話です。

保育士たちは毎日の昼礼や都度のコミュニケーションなどで連携しています。

きょうだいが同じ保育園にいる場合は、仮に伝え忘れていたとしても「おねえちゃんの方、新住所の連絡来ているけど、おとうと君のクラスは来ていますか」というように、保育園内で情報を伝えてもらうことができます。

保育園の先生と仲良くなれる

きょうだい合わせて10年、保育園に送り迎えを続けているというご家庭もあります。

そのような保護者の方は、保育園の内情も良くわかり、長く勤務している保育士とは打ち解けて話していますよ。

保育士としても、信頼してきょうだい全員を通園させてくれていることは嬉しく感じますね。

卒園後に園内に入りやすい

上の子が小学校に入ると、当然のことながら、保育園の登園・降園時間とは異なる時間に登校・下校します。

下の子を登園・降園させるために保育園内に入り支度をする時間、小学生とはいえ一人で外で待たせるわけにもいきませんよね。

きょうだいが同じ保育園の卒園児の場合、先生たちも「サオリちゃん、小学校はどう?」などと話しかけたりして、大歓迎の雰囲気です。

別の保育園の卒園生の場合は、下の子の登園・降園につきあってあげているおにいさん・おねえさんの立場では、若干居心地が悪い時間になるかもしれませんね。

まとめ

現役の保育士から見た、きょうだいで同じ保育園に通うメリットを紹介しました。

ただし、きょうだいで別々に違う保育園に通うことにもメリットが存在します。
数は少ないですが、実際にあえてきょうだいで違う保育園に通わせている家庭もありますよ。

次回は、「きょうだいで違う保育園に通うメリット5つ「現役保育士目線」ママ友ネットワークが2倍」と題して、その理由を紹介します。

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現役保育士 幼保英検1級

現役の保育士です。「うちの子保育園で何してる?」をテーマに保育園のリアルを伝えます。 幼保英語検定1級・TOEIC 875・ヤマハ指導グレード5級 自身も保育園児の母であった経験から、保護者の立場に立った情報提供を心がけています。

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