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空も祝福 ハリー王子の結婚式は「理想的な天気」のもとで

森さやかNHK WORLD 気象アンカー、気象予報士
式が行われるウィンザー城のセントジョージ礼拝堂(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

世界中が注目をしている英国ハリー王子と女優のメーガン・マークルさんの結婚式が、今日19日(土)ロンドン近郊のウィンザー城で行われます。

賭け好きのイギリスだけあって、ブックメーカー(賭け屋)は「過去最も暑いロイヤルウェディングになるか」「式の間に雨が降るか」「最高気温は25℃を超えるか」など、こぞって天気に関する賭けを行っているようです。

今日はいったいどんな天気になるのでしょうか。

「理想的な天気」

イギリス気象局は「王室の結婚式に理想的な天気(ideal for the Royal Wedding)」になると発表しています。

19日の予想天気図(提供:イギリス気象局)
19日の予想天気図(提供:イギリス気象局)

日中の最高気温は20℃で平年よりも2℃高く、挙式やパレードが行われる昼間は快晴との予想がでています。

通常5月は、ひと月のうちで10日間も雨が降るロンドンですから、この晴れは貴重といえましょう。この晴天をもたらすのが、右の天気図にある大きな高気圧です。

19日の時間ごとの天気(提供:イギリス気象局)
19日の時間ごとの天気(提供:イギリス気象局)

これまでのロイヤルウェディングの天気

ハリー王子の結婚式は最高の天気のもとで行われるようですが、過去のロイヤルウェディングはどうだったのでしょうか。天気を振り返ってみましょう。

イギリスの放送局BBCによると、1947年11月に行われたエリザベス女王とフィリップ王子の結婚式の時は、くもりで最高気温が14℃でした。また、1981年7月のチャールズ皇太子と故ダイアナ妃の結婚式の時は、晴れで最高気温が24℃、さらにウィリアム王子とキャサリン妃の式はくもりで20℃でした。

雨の多いロンドンであるにもかからず、過去3回のロイヤルウェディングではすべて雨が降っていないようです。イギリス王室は「好天一家」と言えるかもしれませんね。

結婚式のセレモニーは現地時間の今日12時(日本時間20時)から始まります。天気にもぜひご注目ください。

NHK WORLD 気象アンカー、気象予報士

NHK WORLD気象アンカー。南米アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれ、横浜で育つ。2011年より現職。英語で世界の天気を伝える気象予報士。日本気象学会、日本気象予報士会、日本航空機操縦士協会・航空気象委員会会員。著書に新刊『お天気ハンター、異常気象を追う』(文春新書)、『いま、この惑星で起きていること』(岩波ジュニア新書)、『竜巻のふしぎ』『天気のしくみ』(共立出版)がある。

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