台風10号は五輪最終日に関東へ最接近 トリプル台風の最新情報
台風10号は8日(日)昼前に関東へ最接近か
台風10号はきょう6日(金)午前3時現在、奄美大島の南南東の海上を東寄りに進んでいます。中心気圧990hPa、最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートルとなっています。
当初の予想では今頃、沖縄本島の北の海上にある予想でしたから、それよりはかなり東寄りに位置しており、その分だけ、関東への接近のタイミングが早まった感じです。
最新の予報円の真ん中を進むと、しばらく東寄りに進んだあと北上し、8日(日)昼前にかけて、関東へ最接近する見込みで、北寄りに進むと東海から関東へ上陸するおそれもあります。
ただ予報円にスッポリ入っている伊豆諸島では大雨や暴風の危険度がかなり高いと思われますが、東海や関東への影響は、引き続き、どれくらい陸地に近付くかにかかっている状態です。
日本の計算では東海や関東への上陸を示唆している一方で、諸外国の計算では伊豆諸島の南部(八丈島付近)を通過する計算もあり、このあたりの鍵を握るのが日本の東海上にある太平洋高気圧の壁ということになりそうです。
接近の鍵を握る太平洋高気圧の壁
上図はあす7日(土)夜の台風10号と太平洋高気圧の位置関係をあらわしたものです。
台風10号は東海沖に差し掛かっている一方で、その行く手には太平洋高気圧が壁のように日本の東で南北に勢力を強めており、この壁が強まれば台風10号はより北上成分を増し、関東方面へ向かってくるのに対し、あまり強まらなければ、東寄りに進み、関東からはやや離れて通過することになります。
日本の計算ではこの壁が強まるのに対し、諸外国の計算では日本ほど強まらない傾向にあるため、陸地にどれくらい近付くのかがまだ分かれている状態です。
日本の計算では上陸を示唆
上図は太平洋高気圧の壁が強まり、上陸を示唆している日本のモデルの計算結果で、8日(日)早朝には静岡県付近に達し、昼前にかけて、関東を通過する予想となっています。
これはあくまでも予報円の北寄りを進んだ場合ですが、最悪の場合は、首都圏を直撃するように進むため、8日(日)午前中は関東でも大荒れの天気となるでしょう。ただ午後は一転して、台風一過の晴天が広がる可能性が高くなっています。
後続の台風9号は週明けに西日本へ接近か
台風10号が過ぎたあと、今度は台風9号がやってくる予想です。
台風9号は現在中国大陸に上陸しつつ、東寄りにゆっくりと進んでいます。
最新の予報円では、週末に東シナ海に入り、10日(火)には西日本へ接近し、11日(水)にかけて、日本付近を縦断するように進むコースとなっています。
ただこの台風9号の予想は、勢力、コース、進む速さなど、いずれもがまだ不確実性がかなり大きな状態ですから、最新情報にご注意下さい。
台風11号は日本の東へ
台風11号は日本の東を北上しており、このあとは東寄りにカーブしつつ、速度を上げながら日本列島からは離れていく見通しです。
海上を除いて、この台風の影響はないでしょう。