「究極の地鶏」と呼ばれる「比内地鶏」の焼鳥専門店

　“究極の地鶏”と呼ばれ、地鶏界の神戸牛（ビーフ）的存在なのが、秋田県産の比内地鶏。鶏ガラを使っている名店が多いことからラーメン業界では有名です。高価で希少なためを入手さえ難しい鶏を「“究極のやきとり”に仕上げます」というのが今回訪問した心斎橋 今井屋 本店。こちらのランチで比内地鶏の親子丼が食べられるということでやってきました。

　お店があるのは、東心斎橋。OsakaMetro心斎橋駅の最寄りの出口から徒歩1分ほど。近くに心斎橋グルメのランドマーク的存在である中国料理の「太成閤」があります。

　BGMのジャズが流れる店内はしっとりと落ち着いた民芸調。テーブルは広めでゆったりとした配置になっています。

　こちらはキッチンを囲む形で用意されたカウンター席。

　カウンターもゆったり広め。

ランチは比内地鶏を使った3種！　

　ランチには比内地鶏を使った3種の料理を用意。無類の玉子料理好きなので、親子丼を目指しての訪問だったのですが、なんと2種類あります。定番の親子丼御膳1.000円もよさそうだったのですが、鶏白湯スープをベースに使っているという塩親子丼御膳にしました。

比内地鶏の親子丼御膳（ご飯大盛り）1,100円

　オーダーしたのは、塩親子丼御膳1000円です。「大盛100円ブラスです」とすすめられて、つい「お願いします」と言ってしまったので1.100円。味噌汁と小鉢2品、お漬物、柚子胡椒が付きます。

　塩親子丼は思っていたより大きめの器での登場。中心部に塩昆布がのっています。この塩昆布が旨さの決め手。昆布の旨味成分であるグルタミン酸は、鶏肉のイノシン酸と相性がよく、足し算ではなくかけ算的においしくなる旨さの最強タッグなのです。

　こちらが比内地鶏のモモ肉。皮目が炙ってあり香ばしく、しっかりとした弾力で噛めば噛むほど旨みが口の中に広がります。

　玉子は半熟でかなりとろとろ。

　米粒は大きめで、だしが絡みやすいようにほんのりかために炊かれています。

　なによりよかったのが、けっこうつゆだく。鶏白湯ラーメンのスープをご飯にかけたときのようなおいしさ。

　また鶏のだしには、柚子胡椒が最高に合います。途中で味変アイテムとして活躍。よく考えたら博多風の水炊きと同じ組み合わせです。

　わかめとうすあげの味噌汁は、少し甘味を感じる上品な味わい。後からグッとコクが来ます。

　小鉢はきゅうりのピリ辛漬けと砂肝のコンフィ。ラー油であえたきゅうりは、心地よい辛さでビールが欲しくなる。コンフィも食感が楽しくしっかりとした旨味が。両方とも想像を上回るおいしさ。こういうのがおいしいとうれしい。

　お漬物はいぶりがっことしば漬け。いぶりがっこがっこは香ばいけどライトなタイプ。

　食べたあとの感想としては、大盛りを頼んだこともあるのですが、ボリュームもあり大満足。やはり、比内地鶏はおいしく、口の中で広がる旨味が力強く食べ応えバツグンです。つゆだく気味だったのでだしの味も楽しめました。また、味噌汁や小鉢などもハズレのないおいしさだったのも好印象。今回の1,100円はお得にも感じる納得の価格でした。

ディナータイムは高級地鶏の焼鳥を楽しむ！

　夜は、比内地鶏の焼鶏がメイン。名物のレバーが580円で、ねぎまが680円など、チャンスがあれば食べてみたいと思いますがかなり高価です。そう考えると、親子丼は破格値。

　お店のおすすめは、比内地鶏100羽分の鶏ガラを10時間じっくり煮込み、コラーゲンたっぷりの水炊き鍋。こちらは1人5,000円からのコースもあるので、ビジネスや会食におすすめです。

お店の公式HP

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