H&M初のバーチャルショーは「あつ森」で!バーチャル・ヴィーガンコレクションを披露
「H&M」が動物愛護団体PETAと協業して、アニマルフリー(動物由来の素材を使わない)のヴィーガンコレクションを11月4日に発売した。このお披露目の場として選んだのは、任天堂の人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」だ。今年4月に、サステナビリティをテーマとした島「H&M Looop Island(エイチ・アンド・エム ループ・アイランド)」を開設していたが、今回はそれを「ヴィーガンにやさしい、ゲーマーの目的地」(vegan-friendly destination for gamers)としてアップデート。動物保護区として再構築し、釣りや狩猟は、事実上禁止。代わりに、草花が栄える草原を登場させ、島のレストランではヴィーガンフードのオプションも用意した。
どうぶつの森の住民はすべて動物だが、現在のLooop Islandには、「Co-Exist Story」コレクションの制作過程で危害を加えられなかったガチョウ、アヒル、牛などの動物のみが生息している状態となっている。
11月2日には、Innovation Stories(イノベーション・ストーリーズ)の第3弾Co-Exist Story Collection(コーイグジスト・ストーリー・コレクション)から発売される44のヴィーガンアイテムのうち、11アイテムをバーチャル・ヴィーガンコレクションとして披露。オーバーサイズのフグジャケット(ダウンの替わりに、ワイルドフラワー/野生の花を乾燥させたセルロース系素材FLWRDWNを使用)、ワイン醸造時に出るブドウの皮や茎、種などをリサイクルしたヴィーガンレザー「VEGEA(ヴェジア)」ノースリーブジャケットなどが登場している。
これらを、ゲーム内に展示するとともに、H&M初のバーチャルファッションショーを開催。パスカル・ブラン(Pascal Brun)グローバル・サステナビリティ・マネージャーがゲームインフルエンサーとともに“モデル”を務め、“キャットウォーク”で最新コレクションを披露した。
なお、Looop Islandは、H&Mが2020年10月に発表した、服から服への循環型リサイクルシステム「Looop(ループ)」にちなんで名付けられたもの。4月の開設時には、“衣類リサイクルステーション”を設け、キャラクターが古着をリサイクルできるデジタル体験を提供してきた。
今回の取り組みについて、パスカル・ブラン=グローバル・サステナビリティ・マネージャーは、「H&Mでは、お客さまやファンの方々に意欲的にサステナビリティに取り組んでもらえるように、常に新しい方法を開拓している。『あつ森』で初のファッションショーを開催し、ヴィーガンのCo-Exist Storyコレクションを披露することは、お客さまに不要な衣服のリユース、リメイク、リサイクルをしていただくために考案されたLooop Islandのコンセプトの、次のステップとして位置付けている」と狙いを語った。