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カウンセリングを受けると、何故、クライアントは良くなるのか? 変化・成長するのか? その要因は?

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


クライアントがカウンセリングに通って良くなる要因は、下記の4つです。
良くなるとは、変化・成長するということです。
良くなるとは、社会適応できるようになる、幸せになる…ということです。

1.外的な要因 …………… 40%
2.関係性 ………………… 30%
3.プラセボ・期待 ……… 15%
4.技法 …………………… 15%
合計 ………………………  100%

上記に書いたことを、少し深掘りして、お話ししたいと思います。

1.カウンセラーは、クライアントがカウンセリングルームを出たあと、次のカウンセリングに来るまでの間、日常生活をどう送るのか? 注意しておいたほうがいいです。カウンセラーは、カウンセリング中、クライアントの日常が変化するよう、働きかけるべきです。

2.カウンセラーとクライアントは、良い人間関係を結ばなければなりません。カウンセラーがクライアントを嫌っていたり、カウンセラーがクライアントから嫌われているようでは、カウンセリングの効果は表れません。願わくば相思相愛。でないとしても、お互いに好感を持っている関係であれば、いいですよね。
カウンセラーは、クライアントから嫌悪感を持たれないよう、小奇麗な格好をし、不潔感を与えないよう気をつけましょう。

3.カウンセラーの評判が良かったり、カウンセラーがベストセラー作家だったり大学教授であったり、カウンセラーの醸し出す雰囲気が良かったりすると、クライアントの期待値があがり、カウンセリングの効果があがりやすくなります。

4は、「カウンセラーがどのような心理療法を使うか?」ということです。世の中には、さまざま機関で、さまざまな療法を教えていて、カウンセラーは、それを習得しに行くことが多いのですが、実はこの部分は、たったの15%しかないのです。

よって、カウンセラーは、自分が使う技法を磨いたり、資格取得の勉強に励むことも大切ですが、クライアントの外的要因にも、クライアントとの関係性にも、自分の見た目や権威性にも、心を配っていきましょう。

そうです。自分の見た目に注意せず、人に好意を寄せる心構えも持たず、スキルだけを磨いていってもダメということです。

※ 上記の文章は、ランバートの論文を参考にして書きました。この論文は、比較的有名ですが、「妥当性に欠ける」と言う人も少なからずいらっしゃいます。


というわけで、今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。


      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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