【木更津市】本でつながる・うまれる。一箱本棚オーナー制度を取り入れた駅前図書室『FLAT』
こんにちは!
房総生まれ房総育ちのママライターendang(えんだん)です。
今回ご紹介するのは、木更津駅東口のNewDays跡地で2023年4月からプレオープンしている図書室『FLAT(フラット)』。『FLAT』は普通の図書室とは異なり、「一箱本棚オーナー制」を取り入れているのが大きな特徴です。
「一箱本棚オーナー制」とはどんな取り組みなのか?どんな目的で運営されているのか?
今回お話をお伺いしてきました。
一箱本棚オーナー制とは?
『FLAT』の一番の特徴である「一箱本棚オーナー制」とは、自分だけの本棚を持つことができるオーナー制度のこと。
オーナーになると、一箱分の本棚に自分の好きな本を置くことができます。置いた本は利用者さんが自由に読めるという仕組み。
現在はプレオープン中なので閲覧は『FLAT』内だけとなりますが、9月のグランドオープンからは貸し出しも始める予定だそうです。
現在は無料でオーナーになれますが、9月以降は月額2,200円(税込)が発生するそう。
オーナーになった際の特典として、自分だけの本棚を作れるほかに、物品の販売やワークショップの開催、『FLAT』の店番ができる権利などを検討されているとのこと。
これからグランドオープンに向けてどんな図書室ができあがるのかは、オーナーさんや利用者さん、市民の方たち次第。
『FLAT』はみんなで作り上げる新しい図書室なんです。
オーナーが自己表現できる場
4月から始まった『FLAT』ですが、すでに棚の半分以上はステキな本で埋まっている状態でした。
一箱ずつ本の背表紙を眺めているだけでも、オーナーさんの個性が伝わってきます。
みなさん、レイアウトを工夫したりコメントカードを取り入れたりしているので、オーナーさんの世界観に惹き込まれますよ〜!
オーナーさんは定期的に『FLAT』を訪れて、本のラインナップを変えているそうなので、いつ訪れても新しい発見があります。
本屋さんや普通の図書館とは違い、ジャンルや出版社ごとにまとまっていないのが新鮮!
読みたい本を探しながら好みの合うオーナーさんと出会い、「オーナーさんのファンとして次の本も読みたくなる」そんな図書室です。
過ごし方は自由
『FLAT』は駅の図書室という名前ですが、本を読まなくても利用できるのが魅力。
以下のような利用方法でもOKだそうですよ!
- 電車やバスの待合室として
- 自習室やコワーキングスペースとして
- 買い物の休憩場所として
- お昼ごはんを食べる場所として
室長さんがDIYされたテーブルや、キッズスペースもあります。
今後は読書会やボードゲーム大会、ワークショップなどのイベントも企画しているそうですよ。
なんと、お菓子も自由に食べてくださいとのこと。
“何か食べたら次回お菓子を持って来てください”という仕組みだそうですが、お菓子を食べる人よりも持ってきてくれる人のほうが多いというお話に胸が熱くなりました。
『FLAT』は駅前の新しいコミュニティースペース
木更津駅って昔はなんだか治安が悪いイメージもありましたが(汗)、『FLAT』はそんなイメージを払拭させる心地の良い居場所です。
本を通して新しい出会いやつながりができていくのが最大の魅力。
オーナーさんや利用者さん、地域の皆さんが主体的に作り上げていく、新しい形のコミュニティースペースです。
本格的なオープンは9月になるそうですが、すでに利用は可能。本棚オーナーも絶賛募集中です。
誰でもいつでも利用できるので、駅を訪れた際にはふらっと立ち寄ってみてくださいね!
【駅の図書室 FLAT】
場所:木更津駅東口階段下
利用時間:平日・土曜日の11:00〜19:00
運営:FLAT図書委員会・一般社団法人まちづくり木更津
問い合わせ:flatkisarazu@gmail.com
公式Instagram
公式Twitter
取材協力:「FLAT」室長中村さん・「一般社団法人まちづくり木更津」芝田さん