黒糖香るふんわりどら焼きが駅でも買える「錦どら・黒」は白樺さんが毎日焼き上げるあっさり味も人気の理由
皆さんは駅ビルを利用する機会はありますか?田舎に住んでいた頃は、お買物というイメージよりはファストフード店でちょっとお茶をしたり友人ととりとめのない話をしたりという場所でしたが、進学や上京に伴いそのイメージも一新。ショッピングやお食事を楽しめる利便性の高い場所という認識へと変化しました。特に都心では、駅の中だけで全て事足りるといっても過言ではないほど!
創業昭和25年、愛嬌満載のちょっぴり豊満ボディの猫型の最中(私の紹介記事はこちら)でも有名な「白樺」さん。錦糸町という、東京駅からJR総武線にて直通約8分と利便性の高いエリアながらもアットホームな雰囲気漂う町に暖簾を掲げ、本店のほか、テルミナ錦糸町やエキュート日暮里といった駅ビルにも出店しているお店です。
テナントといえども、毎朝本店で作られる美味しい和菓子が販売されるので、早い時間に完売となってしまう商品も。今回は白樺さんの「錦どら・黒」をご紹介。
実は白樺さんにはどら焼きが二種類ございまして、米粉配合のもちっとした食感の「白」と皮に黒糖を配合した「黒」という皮に個性を盛り込んだラインナップ。
沖縄県産黒糖を合わせた皮は、ふんわりとした優しい口溶けの軽やかな食感。黒糖のこっくりとした甘味だけではなく、卵のコクもはっきりと感じられる食べ口。そして粒餡には、北海道産のやや大粒な小豆を炊いた粒餡が。皮と馴染むようさらりとした質感に調整されているのか、咀嚼していると心地良くひとつに混ざり合っていくのも食べやすいという理由のひとつかと。
皮とあんこ、ふたつの共通点といたしましてあっさりしているということがあげられます。どちらか一方が甘い、その甘味を調整するかのようにもう一方の甘味を抑える、というわけではなく、同じ程度でじんわりと染みるような甘味。それゆえに、皮からは卵や黒糖のコクが、粒餡からは小豆そのもののほくほくとした素材の味わいが際立ち、甘いものはそこまで得意ではないという方でもあっさりと召し上がっていただけるような仕上がりに。
今の時期ですと、柏餅は一種類につき2個ずつからと本店とは異なる仕様もございますので、お時間やニーズにあわせて使い分けできるというのは嬉しいですね。他店舗で購入し、美味しいと思ったので本店へと赴く…それは都会であろうともどこであろうとも関係なく、皆さんに和菓子を楽しんでいただきたい私の本望です。
といいながら、「あーやっぱり白も買っておけばよかったなぁ…」と、次に錦糸町を訪れる日程を決めるべくカレンダーへと視線を向けながら、キーボードを叩く手を休めたのでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<白樺・テルミナ店>
公式サイト(外部リンク)
東京都墨田区江東橋3-14-5 錦糸町ステーションビルテルミナ地下1階
03-6659-5567
10時~21時(テルミナ営業時間に準ずる)