アナ雪のショーで活用できそうなディズニーの楽しい特許が成立
ドローンで操り人形を操作するというディズニーの特許が登録された件はちょっと前に書きました。ディズニー施設内のパレード等でインパクトのある効果を実現できそうな特許です。
これとはまた別に、楽しいアトラクションを実現してくれそうなディズニーの特許が昨年末に登録されているのでご紹介しましょう。
ドローンで操り人形を操作するというやり方は屋外で巨大な人形を操作する場合には有効です。しかし、屋内のイベント等では、ドローンのノイズが問題になります。また、動かすものが小動物だったりするとドローンでは自然な動きができません。
ということで、ディズニーは、静電気を使ってキャラクターをコントロールするという別アイデアを出願してます。静電気をためて、紙やプラスチックなどの軽い物体を浮かせること自体は公知ですが(でんじろう先生がよくやってますね)、静電気をためた多数の電極(ヴァンデグラフ起電機)をアレイとして敷き詰め、浮かせた物体をコントロールする点が特許のポイントになっています。これに加えて、物体との距離をセンサーで検知してコントロールする、物体の両側を異なる極性でチャージしてコントロールするなどのアイデアも権利化されています。
白雪姫の周りを蝶が飛び交う、人魚姫の周りをクラゲが泳ぎ回る、アナ雪のエルサが雪をコントロールするなんてシーンに応用できそうで、屋内のライブショーではインパクトがありそうです(屋外だと風の影響があって無理でしょう)。出演者に静電気がたまって後で大変なんてこともあるかもしれませんが、ディスチャージする仕組みは別途用意するのでしょう。
本特許は2013年4月30日に出願され、2014年12月3日に登録されています。登録番号は8915790番であることがわかっていますが、新しすぎてまだUSPTOサイトやGoogle Patentには載ってません、公開番号は20140321024です。こちらもまだGoogle Patentには載ってませんが、USPTOのサイトでは閲覧可能です。