【犬の飼い方】成犬でしつけって、もう遅い?【成犬のしつけ】
「成犬はダメ?」への答え
「もう成犬だから手遅れですよね?」
「○歳だからもう難しいですよね?」
よくこんな風に聞かれます。
それに対する私の答えは...
「全然問題ないですよ!」
です。
今回はなぜそう言えるのか、お話しします。
「成犬からのしつけは遅い」
そう聞いたことがあったり、そんなイメージがあるかたは多いのではないでしょうか?
中には
プロから「無理」
と言われることのあるかたもいると思います。
そりゃあ飼い主さんご自身も
『難しいかも...』と思いますよね。。
ただ、私は年齢で無理だと思うことは一切ありません。
(※あくまで私がそう思うだけであって、年齢を理由にお断りするプロを否定しているのではありません。 年齢ごとに特化したトレーニングをなさっているなど必ずそれに至るまでの理由があり、何よりも『できる』 と思わないのに引き受けることは不誠実なことです。)
【しつけは子犬のうちに!】が良い?
確かに子犬の頃からトレーニングに取り込むことで、将来的な問題行動のリスクを減らすことができます。
でも子犬の頃のトレーニングで
・満足して終了してしまう
・『今問題ないから』と油断する (パピーの頃は来客に吠えなかったのに吠えるようになるなど)
ということもあり得ます。
覚えが早いかと言うと成犬が劣るとは個人的にはあまり思いません。
子犬のうちが理想ではあるけど...
成犬になって『しつけたい』と思うのは問題行動がきっかけなことが多いです。
問題行動は〈ポジティブな経験の不足〉 により起こることが多いと感じますが、 パピーの頃は物事をポジティブに捉える 可能性が高い時期です。(もちろんやり方やその子次第)
でも、成犬になった時に問題になりそうなことを予想し、ポジティブな経験を豊富にさせておく、というのは理想だけど、現実的にはなかなか難しいのでは、と思います。
成犬だからこそ...
では成犬になってからポジティブな経験を体験してもらったり、トレーニングが難しいかと言うと、私はそうは思いません。
その根拠や成犬のトレーニングのメリットは
1.性格がわかっているから
2.決意した人にならできるから
です。
一つずつ説明しますね。
1.性格がわかっているから
成犬であれば
・何をしたら興奮する
・どんな食べ物が好き
・何が苦手
などある程度のことがわかると思います。
トレーニングの大前提として、ほめながら行って欲しいですが、成犬ではその子の 〈ツボ〉を飼い主さんはある程度わかると思います。
つまり、意思疎通がしやすいと言えます。
2.決意した人にならできるから
うちの生徒さんには10歳以上のシニアの子もたくさんいます。
その子達も
〈吠えなくなった〉〈トイレを覚えた〉
などちゃんと成長しています。
「もう○歳だし無理じゃない?」
そう言われたり、思ってしまうこともあると思います。
でも、その中で逆境とも言える中で
「うちの子はできる!やろう」
と決意されたかたは頑張れる人です。
わんこの方はできます。
あとは人間次第です。
わんこはいつでも準備オッケー
わんこの方は 『もう○歳だし、新しいことなんて無理』 と考えたりはしません。
人間だけが勝手に『難しいかなぁ』と諦めているだけです。
しつけとはわんこを思い通りに操ることではなく、コミュニケーションの時間です。
コミュニケーションはいくつになっても楽しんでくれます。
だから成犬でも大丈夫です!