今年達成が期待される投手のマイルストーン。岸は150勝&2000奪三振。200セーブは3人が射程圏
昨年、和田毅(福岡ソフトバンク・ホークス)は、シーズン最終登板の9月30日に、5イニングを投げて1失点に抑え、150勝目を挙げた(メジャーリーグで挙げた5勝は含まず)。一方、その2日前に登板した岸孝之(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、こちらも150勝にリーチをかけていて、8イニングで1失点と好投したものの、味方の援護がなく、黒星を喫した。
岸は、150勝だけでなく、2000奪三振にも迫っている。あと4奪三振だ。今年のシーズン初登板で、一気に2つのマイルストーンを達成する可能性もある。150勝の達成者は50人、2000奪三振は22人だ。2000奪三振に到達した投手は、2014年7月12日の杉内俊哉を最後に途絶えている。
涌井秀章(中日ドラゴンズ)も、2000奪三振まではあと91奪三振なので、今年中の到達は不可能ではない。直近の4シーズン中3シーズンは90奪三振未満ながら、2020年は130.0イニングで110三振を奪っている。また、涌井は、史上29人目の150敗まであと7敗だ。150勝目は、2021年6月4日に挙げた。
リリーフ投手では、3人が200セーブに近づいている。松井裕樹(東北楽天)はあと3セーブ、益田直也(千葉ロッテ・マリーンズ)はあと18セーブ、増田達至(埼玉西武ライオンズ)はあと25セーブだ。いずれも、昨年は25セーブ以上を挙げている。
3人とも、今年中に到達すれば、1シーズンの達成人数としては最多となる。これまでに200セーブ以上を記録した8人のうち、200セーブ目が同じシーズンだったのは、昨年の平野佳寿(オリックス・バファローズ)と山﨑康晃(横浜DeNAベイスターズ)だけだ。
また、チームメイトの岸と松井は、同じ試合で、それぞれ、150勝目と200セーブ目を挙げることもあり得る。
打者のマイルストーンについては、こちらで書いた。