今年達成が期待される打者のマイルストーン。大島は2000安打、中田は300本塁打、1000打点は4人
2000安打の史上55人目は、大島洋平(中日ドラゴンズ)となりそうだ。ここまで1885安打を記録していて、あと115本で到達する。過去11シーズンとも、120安打を下回ったことはなく、昨年は137本のヒットを打った。2000安打までの本数は中島宏之(読売ジャイアンツ)のほうが少なく、こちらはあと77本だが、過去2シーズンは計73本にとどまっている。
さらに、大島は、トップ50入りもあり得る。今年の安打が昨年と同じ本数なら、通算は2022安打となり、2020安打の野村謙二郎を抜いて、歴代49位に位置する。また、大島の1885安打は球団5位だ。上にいる4人のうち、2480安打の立浪和義と2274安打の髙木守道にはまだ届かないが、2062安打の谷沢健一までは177本、2045安打の荒木雅博までは160本だ。今年中に追いつき、追い抜いても、おかしくはない。
一方、中島は、あと6打点で1000打点に到達する。2000安打と違い、こちらは間違いないだろう。浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)と松田宣浩(読売)の2人も、あと6打点と9打点なので、順序はともかく、シーズン序盤に史上48人目、49人目、50人目が誕生するはずだ。3人とも、同じ日に1000打点目を挙げる可能性もある。1000打点まであと56打点の坂本勇人(読売)を含め、1シーズンに4人が到達するかもしれない。ちなみに、複数の選手が同じ日に1000打点到達なら、史上初だ。1シーズン最多は、2007年の6人。タフィー・ローズ、中村紀洋、小久保裕紀、前田智徳、立浪、江藤智が到達した。
昨年8月に1000打点目を挙げた中田翔(読売)は、史上45人目の300本塁打に近づいている。昨年は24本塁打。その半数で到達する。中田に次いで近い2人、山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)と坂本は、昨年と同じ本数では300本塁打に届かない。ただ、あと29本の山田は、一昨年の34本を含め、29本以上のシーズンが6度ある。一方、あと34本の坂本は、2019年の40本を除くと、いずれも32本未満だ。
また、栗山巧(埼玉西武ライオンズ)があと5本に迫る400二塁打は、これまでに14人しか達成していない。13人目と14人目は、福留孝介と坂本だ。それぞれ、一昨年の4月と10月に到達した。なお、栗山のチームメイトである中村剛也は、2000三振まで――すでに歴代最多の三振を喫しているが――あと10三振としている。
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