10人中9人が知らなかった!緑色の柿って渋くないの?【野菜ソムリエ】農業女子歴15年が伝授
9月に入ったら、スーパーなどの売場には、ぶどう、いちじく、梨、柿など秋の旬くだものがたくさん販売されているを目にするようになります。いよいよ、柿のシーズンが到来してきました。濃い目のオレンジ・橙色の秋らしい感じは、目にもやさしいイメージでほっこりします。
皮が黄緑色の柿があるんです!
「スーパーの店頭に、皮が緑色のまだ熟してないような柿があるのです!食べても大丈夫ですか」と聞かれたことがあります。通常の柿は、もちろんオレンジ色に熟したものがおいしい印ではあるのですが、品種によっては黄緑色でも熟してるいる!という特殊な品種があるのです。野菜ソムリエとして勉強しているときに、その柿とは出合いました。一緒に勉強していた仲間も、ほぼみな知らなくて10人中9人がはじめて出合う品種だったのです。
太秋(たいしゅう)
それが太秋(たいしゅう)という品種です。1995年に品種登録された柿で、主に西日本から九州が産地になっています。一番の特徴はやはり、早く渋がぬけるので皮が黄緑色でもしっかりした糖度があるということです。そして、その黄緑色から想像もできないほどの甘みと、何と言ってもサクサク・シャリシャリとした独特の食感です。最初たべたときは、ほんとに驚きました。たとえていうなら、梨に近いサクサク感が味わえる面白い柿なのです。
年末には贈答用で出回ります
日持ちをさせることに成功した産地は、年末の贈答用としても大人気なのです。冬においしい柿が食べられるなんて思いもよらないですが、時間の経過とともに皮の色は、オレンジ色になっていますがサクサク・シャリシャリ感は健在で、この食感がお正月に楽しめるのは幸せなことです。今が旬の「太秋(たいしゅう)」柿、見つけたら食べてみてください。関東の南のエリアでは比較的、柿は庭木になっていて、うちでも5品種くらいの柿の木がありますが、品種によって個性が違うので、それを楽しんでいます。柿と一口に言っても品種によってさまざまな味わいなので、旬の時期に楽しんでほしいです。
※この記事には個人の見解を含みます。
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