ごめんなさいが言えない子の5つの特徴【現役教師が解説!】
ある日、休み時間に気になる場面を目にしました。K君が誤ってH君にぶつかり、H君の大切にしていた本を落としてしまったんです。でも、K君は「ごめんね」の一言が言えず、そそくさとその場を立ち去ってしまいました。その後、教室の隅でモジモジしている姿を見て、何か複雑な思いがあるんだなと感じました。
皆さん、周りにこんな子いませんか? 悪いことをしたとき、素直に謝ることができない子。そんな「ごめんなさいが言えない子」の特徴って、気になりませんか?
今日は、ごめんなさいが言えない子の特徴について、私の教師としての経験を交えながら解説したいと思います。これを知ることで、子どもたちの心の中にある葛藤に気づくきっかけになればいいなと思います。
ごめんなさいが言えない子の5つの特徴
1. プライドが高い
自分の非を認めることを、弱さの表れだと考えてしまいます。例えば、友達のノートを無断で借りて、返すときに「ありがとう」は言えても「ごめんね」が言えない子がいるんです。自分の行動を正当化しようとするんですね。
2. 罪悪感が強すぎる
悪いことをしたという気持ちが強すぎて、かえって謝罪できなくなります。給食当番を忘れて、みんなに迷惑をかけたのに「ごめんなさい」が言えず、翌日から学校を休んでしまった子がいました。自分を責めすぎてしまうんです。
3. 怒られるのが怖い
謝ることで、さらに叱られるのではないかと恐れています。宿題を忘れたとき、「言い訳して」と友達に促されても、黙ったままの子がいるんです。先生に怒られるのが怖くて、謝ることもできないんですね。
4. コミュニケーション能力が未発達
「ごめんなさい」をどう言えばいいのか、タイミングが分からないことがあります。友達とケンカした後、仲直りしたいのに、どう声をかければいいか分からず、黙ったままの子がいるんです。言葉で表現するのが苦手なんですね。
5. 自己防衛本能が強い
謝ることで自分が不利になると考え、言い訳や責任転嫁をしてしまいます。グループ活動で自分の担当部分をやり忘れて、「〇〇君が教えてくれなかったから...」と言い訳する子がいるんです。自分を守ろうとするあまり、素直に謝れないんですね。
まとめ
ごめんなさいが言えない子の特徴として、プライドの高さ、強すぎる罪悪感、叱られる恐怖、コミュニケーション能力の未発達、そして自己防衛本能の強さについて解説しました。
これらの特徴を知ることで、子どもたちの行動の裏側にある気持ちが少し見えてくるかもしれません。でも、ここで一つ大切なことを覚えておいてください。ごめんなさいが言えないことは、決して子どもの性格が悪いということではないんです。
ちょこっとアドバイス
大切なのは、ごめんなさいが言えない理由を理解し、それを乗り越える手助けをすること。そして、謝ることの大切さと、謝った後の気持ちの軽さを体験させてあげることです。例えば、「ごめんなさい」の代わりに「次は気をつけるね」と言えるようになるだけでも、大きな進歩なんです。
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