この選手のワールドシリーズ出場は15年ぶり。野手最長のブランク。前回は23歳、現在は38歳
エバン・ロンゴリア(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、15年ぶりにワールドシリーズでプレーする。
前回の出場は、メジャーリーグ1年目の2008年だ。当時のロンゴリアは23歳。タンパベイ・レイズの選手だった。
YESネットワークのジェームズ・スミスやMLB.comのサラ・ラングスらによると、15年ぶり以上のワールドシリーズ出場は、史上4人目となる。ロンゴリアの前の3人、16年ぶりのベーブ・アダムス(1909年→1925年)、17年ぶりのジム・カット(1965年→1982年)、16年ぶりのデニス・マルティネス(1979年→1995年)は、いずれも投手だ。
アダムスは、1909年も1925年もピッツバーグ・パイレーツの投手として投げ、いずれもワールドシリーズ優勝メンバーとなった。
カットは、1965年がミネソタ・ツインズ、1982年はセントルイス・カーディナルス。ツインズは第7戦に敗れ、カーディナルスは第7戦に勝った。1965年は、カットとサンディ・コーファックスが3試合で投げ合い、第2戦はカットが白星を挙げてコーファックスは黒星を喫したが、第5戦と第7戦は反対の結果となった。
マルティネスは、1979年がボルティモア・オリオールズ、1995年はクリーブランド・インディアンズだ。両チームとも、4敗を喫した。オリオールズが1983年にワールドシリーズを制した時も、マルティネスはオリオールズにいたが、ポストシーズンでは投げていない。今ひとつはっきりしないが、ワールドシリーズのロースターには入っていなかったと思われる。
2008年のレイズは、ワールドシリーズの5試合中、第2戦しか勝てなかった。ロンゴリアは、レギュラーシーズンに打率.272と出塁率.343、27本塁打、OPS.874を記録――満票で新人王を受賞――し、ディビジョン・シリーズとリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの計11試合で6本のホームランを打ったが、ワールドシリーズは20打数1安打、第5戦のタイムリー・ヒットのみに終わった。
ちなみに、今年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ――こちらも、ロンゴリアにとっては15年ぶりのシリーズ出場――でダイヤモンドバックスと対戦したフィラデルフィア・フィリーズは、2008年のワールドシリーズでレイズを破った。ロンゴリアは、今年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズも19打数2安打と打てなかったものの、15年前のワールドシリーズと違い、ロンゴリアのいるチームがフィリーズを倒した。