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東京都心でゲリラ豪雨か

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
2013年6月25日13時45分現在、雨雲の様子(気象庁)

現在(25日午後)、東京都心で、雨が強く降っています。13時18分、東京地方に大雨、洪水警報が発表されました。このあと、夕方にかけて、東京では局地的に激しい雨が降る見込みです。

今日、正午ごろ、新宿付近で急に雨雲が発生しました。雨雲が出来るまでに、わずか15分程度、それが、1時間半程度で都心全域に広がったのです。雨雲は世代交代を繰り返しながら、広がっているので、ザーッと強く降る時間は30分程度でしょう。

そのため、急に雨が降ってきたら、慌てず、雨宿りをするなど、数10分間待っていてください。また、川の近くや、周辺より低くなっている場所には近づかないこと。

今日、こんなに雨が降る予報だったかと、首をかしげている方もいるでしょう。

たしかに、今朝(5時)の東京の天気予報では「くもりで、昼過ぎから夕方にかけて晴れ、ところにより夕方から雨」で、降水確率は30%でした。それが、昼(11時)の予報でも、「くもり、昼過ぎ晴れ、ところにより雨」で、降水確率は30%でした。

ところが、正午ごろ、新宿で雷雲が発生して、気象庁は12時に、「雨、夜くもり、多摩西部では夕方まで雷を伴い激しく降る」と、予報を訂正したのです。

もちろん、気象庁の予報をとやかく言うつもりはありません。

今日のように、上空に寒気があり、地面付近に非常に湿った空気がある、「大気の状態が不安定なとき」は、突発的に雨雲が発生するため、天気予報がとても難しいのです。

【追記】15時

東京地方の雨雲は弱まりました。午後6時ごろまでは多少、雨が残りますが、激しい雨が降る心配はなくなったようです。

これまでに、福生市北田園で、正午から午後1時までに64ミリ、杉並区久我山では、12時20分から午後1時20分までに50ミリの雨量を観測しました(東京都雨量計)。

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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