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【実家の片付け】夏の帰省が捨てるチャンス!整理収納アドバイザーが教える実家の片付け6つのポイント

川崎みさ暮らしの講師

元海上保安官で2児の母、整理収納アドバイザーの川崎みさです。

実家の片付けのベストな時期はいつだと思いますか?わたしは「親も子も元気なうち」だと思っています。なぜなら、片付けには「時間と体力と気力」が必要だからです。しかし「実家を片付けてほしい」と思っても、肝心の両親の協力が得られないことも。そこで、わたしが数年がかりで、片付けが苦手な両親とモノが多かった実家を片付けた際の6つのポイントをご紹介します。

1.「片付けは数年かかる」と心得る

両親が片付けが苦手なこと、実家にはモノが多いこと、片付けの中心となるわたしが遠方に住んでいることから、実家を「片付けきった!」という状態にするまで、わが家の場合は、4年から5年ほどかかりました。「整理収納アドバイザーなのに?」と思われるかもしれませんが、あくまでも実家は「親の家」。わたしが勝手に「いる」「いらない」と、モノを処分するわけにはいかないので、時間がかかりました

2.まず捨てるのは「子どものモノ」

わたしが実家でまず捨てたのは、わたしたち3姉弟のモノ。結婚や就職などで家を出ているにもかかわらず、2階の収納スペースを占めていた学生時代の制服、教科書、むかし集めていた音楽CDなどを捨てたり売ったりして処分しました。

親に「片付けて」と言う前に長い間、実家を倉庫代わりにしていたことを反省し、置きっぱなしにしていたモノを処分!

3.片付けてと「説得」しない

実家の片付けで気をつけるべき点は「親をイヤな気持ちにさせないこと」だと気が付かず、最初は「片付けないと恥ずかしい」「弟のお嫁さんに嫌がられるよ」などと、何とか「説得」しようとしていました。しかし、「今は忙しい」「また今度にして」と、全く片付けが進まないまま数年が経過。わが家の場合、「説得」では片付けが進みませんでした。

4.「一緒に」片付ける

親を「説得」しても片付けが進まないことに気が付いたので作戦を変更することに。「地震で床にモノが散乱すると逃げ遅れるかも」など、身近な例を使いつつ、「心配だから玄関だけ一緒に片付けようか」と、声かけをして夏と年末の帰省の度に1カ所ずつ片付けるように

そして、両親が捨てると決めたモノは、わたしがその日のうちにクリーンセンターに持って行って処分。モノを捨てに行くのが両親の負担にならないようにしました

5.親のペースで進める

還暦を過ぎている親世代にとって「片付け」は、重労働と言っても過言ではありません。ムリをさせると「もうイヤ!」と言われかねませんし、体調を崩してしまったら本末転倒。数年単位かけるつもりで、焦らずに親のペースに合わせて片付けを進めました。

6.「終活」ではないと明言する

両親は「終活」の一環で、わたしが「片付けて」と言っていると思っていたと、後になって知りました。やっと仕事も退職して子育ても終わったと思ったら、今度は終活か・・・と、淋しい気持ちになったそうです。

そんなつもりは無かったのですが、完全にわたしの言葉足らず!「快適に暮してほしいから片付けて欲しい。近くに住んでいるわけじゃないし心配だから」と、伝えていれば始めからスムーズに実家の片付けは進んだかもしれません。

両親とケンカをせずに片付けを進めるための6つのポイント

1.「片付けは数年かかる」と心得る
2.まず捨てるのは「子どものモノ」
3.片付けてと「説得」しない
4.「一緒に」片付ける
5.親のペースで進める
6.「終活」ではないと明言する

はじめの頃は片付けに消極的だった両親も、部屋の中がスッキリしたり、来客に慌てずに済むようになると、だんだんと「片付けた方が暮らしやすい」と気づいたそうで、わたしがいなくても2人で協力して片付けを進めてくれるようになりました。おかげで両親は、家の中でケガをすることもなく元気に暮らしてくれています。

最後までご一読くださりありがとうございます。
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暮らしの講師

元海上保安官で2児のママ。大型巡視船で働いていた経験を活かし、限られた環境と予算でも暮らしを楽しむ工夫を発信中。「お金はないけど知恵はある」海保マインドと「海保式やりくり」で、暮らしの「ちょっと困った」を解決するライフハックをお届けします。産後1カ月のときに西日本豪雨で被災した経験から、防災・減災講座も開催。船舶料理士、整理収納アドバイザー1級、広島防災Jプログラムトレーナーなどの資格を保有。テレビ、新聞、雑誌、NHKラジオなどメディア出演多数。1985年生まれで広島県在住。趣味は古着屋めぐりとマンガを読むことです。

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