【郡山市】蕎麦通も納得の数量限定「鴨汁蕎麦切り膳」に舌鼓
|蕎麦好きが通う名店 蕎麦切り「あなざわ」
こう気温が上がってくると冷たいお蕎麦が無性に食べたくなりませんか。蕎麦って不思議な魅力がありますよね。蕎麦そのものに特徴的な味わいがあるというわけでないと思うのですが、のど越しと香り、食感・・・そして食べ方のバリエーションの豊富さなど、そば独特のうまさがあります。
私の中では、蕎麦と寿司はできれば一人で食べたいもの。その理由は、人と話していたりすると気が散ってしまい、その店の微妙な味わいや蕎麦のコンディションの違いを見落としてしまいがちです。つまり、心底その繊細な味を楽しみたい、味わいたいのです。特に蕎麦はうっかりしているとスルスルっと入っていき、いつの間にか食べ終わってしまいます。食べている間中、本当に真剣に向き合いたいんです(熱)。
美味しい蕎麦を求めて旅したことも幾度となく。かつては蕎麦が名産といわれる信州や会津、猪苗代に行かないと本当に美味しい蕎麦は食べられないと思っていました。新そばの時期には車をカッ飛ばして、新そばを食べに遠出していました。
そんなある日、見つけたのが蕎麦切り「あなざわ」です。もう何年前のことでしょうか、無性に美味しい蕎麦が食べたいと家族に漏らすと、「近所にできた蕎麦さんが、なかなからしいよ」とのこと。二つ返事で行くと、そこには、見た目も美しく、美味なる蕎麦があったのです。郡山にこんなに美味しい蕎麦屋があったなんて、その感動たるや!
今まで費やした時間とガソリン代は何だったのか・・・。もう遠くに行かなくていい、ここでいい、「あなざわ」がいいに変わりました。
|上品な甘みや香りに優れた蕎麦粉のみで打った贅沢な味わい
「蕎麦切り あなざわ」は、静御前堂(しずかごぜんどう)のすぐ隣にあります。品のある店構えと落ち着いた雰囲気も私のお気に入りの一つです。店内には「長持(ながもち)」(衣類や寝具などを収納する家具)のような調度品や立派な木のテーブルが存在感を放っています。
そして、何度か訪れた後、ほぼ私の定番になったのが「鴨汁蕎麦切り膳(極上蕎麦切り・鴨汁)」です。ややお高めと思うかもしれませんが、食べれば納得。その値段にふさわしい美味しさです。
「極上蕎麦切り」は、甘さや香りが優れている胚乳中心部と中層部分を50%という、ぜいたくな蕎麦粉のみ100%で打っています。まるで更科蕎麦(さらしなそば)のような独特の食感と繊細な味わいがとっても美味です。「極上蕎麦切り」は数量限定なので、打った蕎麦が無くなり次第終了です。
そして、さらに秀逸なのがこちらの「鴨汁」。ライムが添えてあり、このライムの酸味が濃厚な鴨汁に柑橘系のさわやかさを加え絶妙なコントラストを発揮してくれます。さらに、鴨の旨味や出汁の味わい、蕎麦の香りを引き立てて最後の一滴まで美味しくいただけます。
|もり蕎麦的な食べ方、つけ麺的な食べ方も楽しめる
もう一つ 、この「極上鴨汁蕎麦切り膳」を推すポイントがあります。鴨汁の他に、つゆもついてくるのです。つまり、普通にもり蕎麦的に冷たいおそばも堪能できるのです。私の食べ方は、まずは、このつゆにワサビだけを少し溶かし、「極上蕎麦切り」を1/3から半分くらいつゆにつけて、もり蕎麦として楽しみます。それを何回か繰り返したところで、鴨汁へ。
鴨汁には、つゆ用に添えてあるネギも加え、七味を施し、まずは鴨汁だけを一口。そして、蕎麦を投入して数秒。鴨汁と蕎麦を一緒にすすります。焼いたネギも香ばしく甘く美味。今度は鴨肉とネギだけを頬張ります。幸せを感じるひととき。
蕎麦の食べ方は人それぞれだと思いますが、もうとにかくこの美味しさは筆舌に尽くしがたい。とにかく最後の最後まで集中して堪能するのみです。
ちょうど食べ終わる頃に蕎麦湯がやってきました。当然ながら蕎麦が美味しいと蕎麦湯も美味しい。はあ、今日も良かった。
店内には蕎麦好きと思われるお一人様やご夫婦、サラリーマンなど、休日、平日問わず賑わっています。もう郡山では有名店がですが、いつかどうしてもこの美味しさを一ファンとして記録しておきたかったのです。
ちなみに、通常の「鴨汁もり膳」もあり、もちろん十分美味しいです。ただ「極上鴨汁蕎麦切り膳」を食べると、やっぱりこっちだな……となってしますのです。かなり暑苦しいレポートになりましたが、ぜひ「蕎麦切り あなざわ」でこの口福を味わってみてください。
店舗情報 蕎麦切り あなざわ
住所:〒962-0203 福島県郡山市静町37-13(静御前堂・西隣)
電話:024-954-6363
営業時間:11:00~14:30(蕎麦がなくなり次第終了)
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
駐車場:あり(15台)
公式URL