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一生に一度は入浴したい!「海辺の絶景温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者
式根島・松が下雅湯

暑い日には、潮風が涼しい海沿いの温泉が最高だ。

非日常を体験することは、温泉旅の醍醐味である。その温泉からの風景が見事であれば最高。一生モノの思い出となる。

特に海に面した温泉地には、大海原を望める露天風呂が名物の温泉施設が少なくない。景色だけでなく、本格的な良泉が楽しめる入浴施設を5カ所紹介したい。

南紀白浜温泉・崎の湯(和歌山県)

海岸線に湧く南紀白浜温泉は、オーシャンビューの湯船をもつ宿泊施設が多いが、波打ち際にある露天の共同浴場「崎の湯」は日本を代表する海の絶景温泉だ。万葉の時代から湧き、時の天皇も入浴したという歴史ある湯でもある。波しぶきがかかりそうなほど海にせり出した湯船は迫力満点。夕暮れ時は夕焼けが美しく、ロマンチックな時間を過ごすことができる。

黄金崎不老ふ死温泉(青森県)

日本海を一望できる波打ち際に建つ一軒宿。東北を代表する海の絶景温泉だ。波打ち際に設けられた露天風呂には、潮風が吹きつけ、すぐ近くまで日本海の荒波が押し寄せる。夕暮れ時の景色は格別で、塩分をふんだんに含んだ濁り湯が黄金色に輝く。

網代温泉・平鶴(静岡県)

熱海温泉の南に位置する「平鶴」は、地元で水揚げされた海の幸が自慢の温泉宿。露天風呂は海にせり出すようなつくりで、湯船に浸かりながら相模湾を一望できる。まるで海に浮かんでいるかのようだ。夜は、漆黒の先に対岸の灯りがぼんやりと輝き、天を見上げると星空がキラキラと輝く。

指宿温泉・吟松(鹿児島県)

指宿温泉は薩摩半島の南端、錦江湾を望む温泉地。砂むし風呂で有名な摺ヶ浜付近に宿泊施設が集中していて、オーシャンビューの湯船をもつ旅館も多い。なかでも「夫婦露天風呂の宿 吟松」は天空野天風呂が自慢。雄大な海のパノラマや錦江湾を行き交う船を見ながらの入浴が叶う。

南紀勝浦温泉・熊野別邸 中の島(和歌山県)

200本を超える源泉をもつ南紀勝浦温泉の中で、ことさら異彩を放っているのが、島ひとつが丸ごと宿である「熊野別邸中の島」。港から専用の船でアクセスする。海に浮かんでいるような露天風呂が名物で、湯船から望む静かな海の絶景が記憶に刻まれる。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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