昔は、国道などの幹線道路沿いや観光地の近くには、あちらこちらにドライブインがありましたよね。

それが、高速道路が整備されたことで自動車が走るルートが変わったり、道の駅やコンビニが各地に建てられたなどの理由からでしょうか、その数が年々減っていて今やドライブインは絶滅危惧種になっていますね。

今日ご紹介するのは、旭川と近郊のエリアでは（たぶん）唯一残っている貴重なドライブインの『ドライブイン路傍』です。

昭和44年に創業した『ドライブイン路傍』があるのは旭川市東山。

道内最大級のカタクリの原生花園「男山自然公園」のすぐ近くにあります。

「男山自然公園」がある突哨山(とっしょうざん)は、ちょうど今、カタクリやエゾエンゴサクが満開の時期を迎えています。

『ドライブイン路傍』の店内に入ると、店の中央に置かれたストーブには火がついていました。

やっと北海道にも遅い春が来たとカタクリも喜んで咲いているのに、先日は雪が積もりましたからね。

寒かったわけではないですが、ストーブの近くのテーブル席に座り、注文したのは「醤油ラーメン」。

8月～11月には季節限定のきのこラーメンも味わえます。

小上がり席には、ガスコンロが用意されていてジンギスカンを焼きながら味わうこともできます。

『ドライブイン路傍』の醬油ラーメンは、じっくり丁寧に煮込んだ自家製の豚骨スープに、旭川製麺の低加水率の中細縮れ麺。

創業当時から継ぎ足し継ぎ足している自家製タレで漬け込んだチャーシューが自慢です。

あっさりですが深い味わい。このままでも十分に美味しいですが、このスープにきのこの旨みが加わったら絶対に美味しいはず。

『ドライブイン路傍』の醬油ラーメンは、これぞ昭和のドライブインのラーメンという感じの懐かしい味です。

道内各地でドライブインが姿を消す中、『ドライブイン路傍』には1日でも長く営業を続けて欲しいですね。