【葛飾区】ムラサキシキブが池に彩りを添える「外谷汐入庭園」の秋…紅葉も始まっています
西新小岩の「外谷汐入庭園」は、絶え間なく流れる水音が心地よい池泉回遊式庭園です。現在、池のまわりをムラサキシキブの鮮やかな実が彩り、築山の上では既に紅葉が始まっています。閑静なたたずまいの庭園で、秋の豊かな色彩を楽しめます!
(写真はすべて2024年10月24日撮影)
中川に架かる上平井橋の近くに、木々に囲まれた外谷汐入庭園があります。屋根のある棟門をくぐると、風に揺れるススキと、庭の奥へのびる飛び石が目に飛びこんできます。ゆるやかに弧を描く飛び石に、ススキの穂が映えています。
棟門の右側へ向かうと、せせらぎが響く池が広がっています。池を渡る飛び石の周囲には、ムラサキシキブの低木が並んでおり、垂れ下がる枝に紫色の実がびっしり。鮮やかなムラサキシキブの実は、輝く池の眺めに良く似合います。秋の実りの豊かさを感じさせる光景です。
こちらの庭園は、大正十二年の関東大震災後に、実業家の外谷辨次郎氏がこの地に邸宅を構え、作り上げた池泉回遊式庭園を基礎としています。後に遺族から葛飾区にこの庭が寄贈され、区が改修して現在の姿になりました。優美な池や築山を備えた庭園は、地域の人々の憩いの場になっています。
池に架かる端正な石橋を渡ると、小高い築山の上ではカエデの紅葉が始まっています。高い木の上の枝から、赤く染まる葉がたいへん鮮やか。この池は周囲をカエデの木々に囲まれており、すべての葉が赤く染まると、さらに見事な眺めになります。
石橋から池をのぞくと、たくさんのコイやカメが泳いでいます。隠れ家のように穏やかな庭園で、流れる水音を聴きながら、生き物たちを眺めるのは心和むひとときです。
せせらぎに心癒される外谷汐入庭園で、いち早い秋の風情を楽しんでみてくださいね。なお、水量が豊かな池の周囲には、10月下旬の現在も蚊が飛んでいます。虫除け対策もどうぞお忘れなく。
施設名: 外谷汐入庭園
住所: 東京都葛飾区西新小岩3-42-3
電話: 03-3693-1777(葛飾区公園課 管理運営係)
アクセス: JR新小岩駅から京成タウンバス 新小52(市川駅行き)で「上平井町」下車、徒歩約3分
営業時間: 常時開園
定休日: 無休
料金: 無料