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【農家の食卓】トマトが美味しい季節!ただ入れるだけのサッと簡単ランチ

榎本房枝農業女子/野菜ソムリエプロ
カラフルミニトマト入り麺

トマトは、もともと夏の食べ物で露地栽培(屋外の畑で栽培すること)をされていました。しかし、現在は安定的に生産できるようハウス栽培が主流になり、一年中トマトを食べることができる環境になりました。夏は暑さですぐにトマトも色だけついて、熟すのが追い付かない状態ですが、今はちょうどじっくり熟して色が付く、一番美味しい時期はまさに今頃までなのです。

端境期の今!トマトが一番お得に購入できる野菜かも

大玉トマトの栽培のようす
大玉トマトの栽培のようす

今の時期は、春野菜が終わり、夏野菜が次に出てくるまでの間の時間。ちょうど端境期(はざかいき)といわれる季節になります。なので、どうしても野菜が市場から少なくなってしまって、高騰してしまうのはどうにもならない。自然には勝てないので、農家はじっくり最高の季節に合わせて野菜を栽培してます。その中でも、今はトマトが比較的お安く手に入る時期なので、野菜不足を感じたらトマトを手に取ってみてはいかがでしょうか。

生で食べるより、加熱すると美味しさアップ

農家の特権、規格外品ミニトマトを入れすぎた贅沢パスタ
農家の特権、規格外品ミニトマトを入れすぎた贅沢パスタ

日本ではどうしても、サラダなど生で食べるイメージが多いトマトですが、加熱して食した方が甘みやうまみがグッとアップするのでオススメです。ビタミンCは減少するもの、リコピンは加熱することで油に溶けやすい性質もあり、吸収率が3~4倍もアップするといわれています。大玉トマトはザクザクカットして、ミニトマトならそのまま、ただ味噌汁やスープ、麺類(うどんやパスタ)に入れるだけ。

カラフルミニトマトを入れた味噌汁
カラフルミニトマトを入れた味噌汁

このうまみ成分のグルタミン酸は、和食の世界でも注目されていて、出汁と同じような感覚で隠し味にこっそり入ってることもあるほど。

休日のお家時間や、ランチタイム、作るのがめんどくさい&メニュー考えたくない手抜きをしたい時はこの「農家ごはん」のトマトをただ入れるだけの手抜き麺などにしてみるのはいかがでしょうか。農家的にも、野菜ソムリエ的にも楽々でおすすめです。

※この記事には個人の見解を含みます。

農業女子/野菜ソムリエプロ

農業女子(農水省・農業女子プロジェクトメンバー)、農業内外の様々な企業とのコラボで、使いやすい商品開発をし、職業としての農業と、野菜の魅力を社会に発信中。農業女子としてメディア実績多数。農作業着など現場の意見を取り入れてもらい「ワークマン公式アンバサダー」として、商品開発あり。保有資格:野菜ソムリエプロ、調理師、フードアナリスト2級。

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