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竜王戦本戦、いよいよ開幕! 6月28日、佐々木大地七段(5組優勝)-伊藤匠五段(6組優勝)

松本博文将棋ライター

 6月28日。東京・将棋会館において第35期竜王戦決勝トーナメント開幕局、佐々木大地七段(27歳)-伊藤匠五段(19歳)戦がおこなわれます。

 佐々木七段は5組で優勝し、本戦に進みました。

 伊藤五段は6組優勝者です。

 過去34期の竜王戦において、5組、6組からの挑戦者はまだ出ていません。

 また挑戦者決定戦に進んだ例も1994年の行方尚史四段(当時6組)1回だけです。

 それだけ上位の壁が手厚いわけです。しかし佐々木七段、伊藤五段ともに今期台風の目となる可能性は十分にあります。

 藤井聡太竜王の予想では、大本命は1組優勝の永瀬拓矢王座。そして「6組から4組(大橋貴洸六段)の各組優勝者が非常に勢いがある印象がありますので、ここの6組から4組の中で勝ち上がって来られた方っていうのが対抗になるのではないかと予想しています」とのことでした。

 佐々木七段と伊藤五段は今年2月、王位リーグで対戦。佐々木現七段先手で相掛かりとなり、大熱戦の末に伊藤現五段が勝ちました。

「竜王戦ドリーム」を目指しての、若き両者の戦い。好局を期待しましょう。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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