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3人以上だと喋れない、隠れたがり屋と隠れ目立ちたがり屋。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「3人以上だと喋れない」というテーマでお話したいと思います。

世の中には、「2人きりだと普通に話せるのだけれど、3人以上になると急に話せなくなる」と仰る人がいます。「それはどうしてなのか?」今日はそのことについて、わかりやすく解説したいと思います。

「2人きりだと話せるけれど、3人以上だと急に話せなくなる」と仰る人は、2種類です。

まず、隠れたがり屋の人です。
隠れたがり屋の人は、人から注目されるのが嫌いなので、自分が話している時に、2人以上の人から視線を向けられるのは御免こうむりたいというタイプです。複数の人から自分の話に耳を傾けられるだけで、心臓がドキドキして、それで話せなくなるのです。こういう人は、少なくないです。

続いて、隠れ目立ちたがり屋の人です。
この人は、自分が話している時に、皆からしっかり注目を浴びないと嫌なので、それで逆に話せなくなってしまうタイプです。というのは、自分が話している間、もう一人の誰かが、もう一人の誰かに話しかける恐れがずっとあるので、それが怖くて話せなくなってしまうのです。
よって、
隠れ目立たがり屋の人は、2人以上の人からしっかり話を聞いてもらえる…という確約を取ることが出来れば、逆に生き活き活きと話すことが出来ます。

いま私は、隠れ目立ちたがり屋という言葉を使いました。
普通の目立ちたがり屋と隠れ目立ちたがり屋の違いですが、普通の目立ちたがり屋の人は、自分が目立ちたがりとバレても構わないと開き直っているのですが、隠れ目立ちたがり屋の人は、自分が目立ちたがり屋であることを隠そうとします。それが隠れ目立ちたがり屋の特徴です。こういう人は、単純な隠れたがり屋の人や目立ちたがり屋の人に比べると、数が少ないです。

次に、
隠れたがり屋の人は、誰かが脚光を浴びていると、自分にスポットライトが当たらないことにホッとし、平穏な気持ちを保つことが出来ますが、
隠れ目立ちたがり屋の人は、本当は目立ちたがりなので、誰かが脚光を浴びていると、それが面白くないと感じてしまいます。
それが、隠れたがり屋と隠れ目立ちたがり屋の大きな違いです。

続いて、
隠れたがり屋の人は、服装も目立たないようにしますが、隠れ目立ちたがり屋の人は、服装がちょっとだけ奇抜です。そのあたりも隠れたがり屋と隠れ目立ちたがり屋の違いです。

最後に、
世の中に1番多く生息しているのは、隠れたがり屋でも目立ちたがり屋でもない、「そんなこと、どっちでもいい」と仰る人たちです。彼らは、二人きりだろうと大勢いようと、普通に話すことが出来ます。極端なことを言えば、誰も聞いてなくても話し続けることが出来ます。相手が自分の話に退屈していてもお構いなしに話し続けることができます。それが、彼ら、どっちでもない人の強みでもあり欠点でもあります。

というわけで、今日は以上です。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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