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今年55登板以上のリリーバーを4人も手に入れたが、質より量で盤石のブルペンには程遠い!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ショーン・アームストロング Sep 1, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 12月23日、テキサス・レンジャーズは、リリーバーのショーン・アームストロングと1年契約を交わしたことを発表した。

 今オフ、レンジャーズが手に入れたリリーバーは、ジェイコブ・ウェブホビー・ミルナーロバート・ガルシアに続き、アームストロングが4人目だ。マイナーリーグ契約の投手は、人数には含めていない。

 この4人は、いずれも、2024年に50試合以上のマウンドに上がった。ウェブが60登板、ミルナーが61登板、ガルシアが72登板、アームストロングは57登板だ。

 一方、レンジャーズからは、2024年の登板が多かった3人、68登板のデビッド・ロバートソン、64登板のホゼ・ルクラーク、61登板のカービー・イェーツがFAになった。レンジャーズで50登板以上の投手は、彼らの他にはいなかった。

 入団した4人は計250登板、退団した3人は計193登板だ。もっとも、スタッツを比べると、新たな4人は、失礼ながら、質より量といった感もある。防御率もさることながら、それ以上に目を惹くのは、奪三振率の低さだ。レンジャーズからFAになった3人の奪三振率は、揃って12.00を超えていただけに、いっそう際立つ。

筆者作成
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 また、レンジャーズがウェブと交わした契約は1年125万ドル、ミルナーとは1年250万ドルだ。アームストロングの金額は明らかになっていないが、2人とそう違わないと思われる。一塁手のナサニエル・ロウと交換にワシントン・ナショナルズから獲得したガルシアは、まだ年俸調停の申請権を得ておらず、2025年の年俸は3人より安くなる。

 ちなみに、FAになった3人の2024年の年俸は、イェーツが450万ドル、ルクラークが625万ドル、ロバートソンは1000万ドルだった。

 ジ・アスレティックのケン・ローゼンタールによると、レンジャーズは、イェーツを呼び戻したいと考えているという。ただ、再契約を交わすことができるかどうかは、まだわからない。イェーツを欲しがっている球団は、他にもいくつかあるはずだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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