東西線 今日限りの風景に多くの人が集まる理由は? 懐かしの「タブレット」、葛西行き、全国のバスが集結
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この土日(5月11・12日)、東京都などを走る地下鉄東西線沿線に、多くの鉄道ファンがつめかけています。
理由は東西線の集中工事。東陽町(江東区)~西葛西(江戸川区)の間が運休となり、代行バスが運転されます。
また、西葛西~西船橋の通し運転はなく、葛西を境に別々の車両が運行することで珍しい行き先表示などが「爆誕」し、多くの鉄道ファンを集めているようです。
おすすめの撮影地は行徳駅!
まずはネットの情報を参考に、千葉寄りの区間にある行徳駅へ。ホームの端からレアな「葛西行」をバッチリ撮影できました。(構図勝負の撮影地ガイド@うぇぶろぐ)
おすすめの撮影場所は、柵の位置などから①、②の順です(望遠レンズ必要)。黄色い点字ブロックや外側には出ることができません。
行徳駅ではお寺巡りもおすすめ
行徳の地名からもイメージできますが、ここはお寺がとても多い場所。
海側に江戸に納める塩田があり、多くの働き手が集まりお寺も増えた歴史があります(南約2kmに市川塩浜というJRの駅があります)。
行徳駅北口側に旧江戸川や行徳街道があり、寺院が並びます。駅からいちばん近いのは江戸時代の法伝寺ですが、現在は縮小し、3つのお寺が建っていました。
そのなかでもぜひ訪ねたいのが圓明院(えんみょういん)。山門は、作られた時代が判明している山門としては、行徳エリアで最も古い貴重なもの。
小さな寺院ですがよく整えられており、観光目線ではおすすめです。
本堂に吊り下げられたかわいらしいミニチュアの鐘は、公式サイトに説明のある江戸時代後期の半鐘かも知れません。地蔵、花壇も見どころです。
※初出時、鐘の説明に誤りがあり訂正しました。
葛西駅では、現在では珍しい「タブレット」が爆誕!
葛西駅に移動します。運行の関係か、葛西~西葛西間はたった1駅の折り返し運転です。
光の関係で見づらいですが、行き先駅名なしで「各駅停車」だけの表示。西葛西行きの幕は準備がないようで、これも珍しいもの。多くの鉄道ファンが訪ねていました。
また、激レアなのが、運転手さんが引き継いでいる「タブレット」。現在では、由利高原鉄道鳥海山ろく線、くま川鉄道湯前線、銚子電鉄など、わずかな場所でしか見られません。
タブレットとは、単線区間で電車が正面衝突、追突をしないように、これを持っている運転手しか運転できない通行手形です。
運転手が所持するようで、葛西駅に着いた運転手が、ホームを歩いて西葛西駅側に運びます。運転手が代わる場合は、手渡しでリレーする場面が見られます。
葛西には地下鉄博物館がありますが、集中工事中は臨時閉館。人気ラーメン店のちばき屋、超個性派マダムが店に立つ麺屋永吉など、ランチ探しがおすすめです。
このほかの見どころは、東陽町より西側で出現する「茅場町」の行き先表示。また、不通区間(東陽町~西葛西)の間の代行バスは、各地から様々な型式のバスが応援にかけつけ、鉄道やバスファンの話題となっています。
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