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今シーズンの「10連勝以上」は2チーム目。レイズは連勝を11に伸ばし、球団記録まであと1勝

宇根夏樹ベースボール・ライター
タンパベイ・レイズ May 24, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月24日、タンパベイ・レイズは、11回表に7点を挙げ、5月13日からの連勝を11に伸ばした。10連勝以上は、球団史上2度目。前回は、デビルレイズ時代の2004年6月9日~22日に12連勝を記録した。この時は、トロント・ブルージェイズに勝って12連勝とし、翌日、ブルージェイズにサヨナラ負けを喫した。現在継続中の11連勝は、直近4試合の相手がブルージェイズだった。ここからは、ホームに戻ってカンザスシティ・ロイヤルズを迎える。

 今シーズンの10連勝以上は、4月9日~24日に13連勝のオークランド・アスレティックスに続き、レイズが2チーム目。アスレティックスの10連勝以上は、2019年5月16日~27日の11連勝以来だ。

 なかには、10連勝以上を記録したにもかかわらず、シーズン全体では負け越したケースもある。17年前のデビルレイズも、そうだった。70勝91敗で地区4位。デビルレイズは創設1年目の1998年から一度も勝ち越せず――それでも、この年は初めて地区最下位を免れたが――2007年まで10年続けて負け越した。12連勝の時も指揮を執っていたルー・ピネラ監督は、2003年に3連勝したら髪を染めると選手たちに言った。そして、約束を違えることなくブロンドに染めたものの、この年は4連勝が最も長かった。

 今シーズンのレイズは、前年のリーグチャンピオンとして開幕を迎えた。そして、10連勝の時点で地区首位のボストン・レッドソックスに並び、翌日、レッドソックスを追い抜いた。一方、アスレティックスは、13連勝後に14勝14敗ながら、現時点ではこちらも地区首位に位置している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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