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今日から開催のインフィオラータ、連日の強風にも耐えてこのように頑張ってます!【神戸市】

Hinata J.Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

毎年恒例となっている神戸のインフィオラータ。去年に引き続き今年も無事に始まったかと思いきや、連日の強風!少し心配でソワソワしながら訪れてみました。

インフィオラータは、花びらでできた作品だけにとても繊細です。実際どういうふうになっているのか近くで観察してみると、上から細いネットをかけて軽く押さえているといった様子。

花びらには水滴がついていましたが、もちろん雨は降っていません。きっと枯れないように管理されているのだと思います。だけどそれって結構大変な作業ですよね、見守る人たちがいてようやくキープできるアート作品。

そのぶん、生き物という良さがしっかりと感じられます。生の花びらを使ったアートが描かれている地面いっぱいから、植物の力強さや華々しさ、エネルギーが伝わってくるようです。

過去の開催中には、土砂降りの日もありました。そして今回は強風。屋根なども無い中、なぜこんなにも大変な環境下で頑張って続けているのか…それには訳があります。

神戸でインフィオラータが始まったその理由を、私は知りませんでした。皆さんはご存知でしたか?インフィオラータが神戸で始まったのは1997年、阪神淡路大震災の2年後のことでした。

震災からの復興の願いを込められたインフィオラータ。道いっぱいに広がるアートは、花びらで捧げる鎮魂の念でもあります。これには今まで沢山の人たちの心が元気づけられ、癒されてきたことと思います。

今日、たまたま入った北野の画廊で受付の方とお話していた時に、インフィオラータの話題になりました。その方は20年程前に、ひとつのインフィオラータを担当したのだそうです。

大きな作品なので、4〜5人の友人に声を掛けて手伝ってもらいながら大量の花びらを枠の中に敷き詰めていく作業をしましたよと、懐かしそうに教えてくれました。

大量の花びらは、チューリップの球根を育てる為に刈り取って捨ててしまう物なのだそうで、球根の産地から神戸に送ってきているというお話でした。とてもいい使い方ですね。

これまでに、そうやって沢山の人が関わって想いを作品にしたり、周りの人がそれをキープできるように管理したりしながら、みんなで作ってきたという過程がとても素敵だなと思いました。

2023年のインフィオラータはまだ始まったばかり。4月22日、23日は穴門商店街にて開催、以降は北神戸田園スポーツ公園、北野坂、名谷駅前広場と、ゴールデンウィークいっぱいまで続きます。

今年は、どこでどんな作品が描かれているのでしょうか。花びらの明るいバイブレーションに包まれるひと時を、ぜひ満喫しに行ってみては。

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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