姫路市保健所が注意喚起!兵庫県マイコプラズマ肺炎の患者数が過去10年で最多
本日10時ごろ筆者のLINEに、姫路市保健所からメッセージが届きました。
内容は「マイコプラズマ肺炎にご注意ください!」とあり、兵庫県ではマイコプラズマ肺炎の患者数が過去10年で最多となっているとのこと。
全国でも増加傾向にあるようなので、情報共有しておきたいと思います。
姫路市LINE公式アカウントから、マイコプラズマ肺炎の注意喚起が届く
筆者は「姫路市LINE公式アカウント」を友達登録していて、姫路市内で起きる火災や事故、不審者通報など、さまざまな情報をLINEで受け取れます。
本日10:01に「マイコプラズマ肺炎にご注意ください!」との内容のLINEが届きました。掲載されているURLから「姫路市公式サイト」にアクセスしたところ、兵庫県内のマイコプラズマ肺炎の患者数が、急増していることが分かったのです。
兵庫県では全国平均を上回り過去10年で最多の患者数
これは、姫路市が提供しているマイコプラズマ肺炎CSVデータを、分かりやすいように筆者が加工したグラフです。
第26週(6月24日~30日)を境に、兵庫県内での患者数が増えてきており、第27週(7月1日~7日)からは以下のように患者数が急激に増加しています。
第27週(7月1日~7日)
・全国:0.49
・兵庫県:0.79
第28週(7月8日~14日)
・全国:0.65
・兵庫県:1.71
グラフを見れば一目瞭然ですが、第26週(6月24日~30日)を境に、兵庫県内の患者数が急増し第36週(9月2~8日)で3.21とピークに!
直近の第41週10月7~13日では、全国1.95に対し兵庫県が2.07と全国並みに下がっていますが、NHKの感染状況MAPを確認すると第42週(10月14日~10月20日)では2.43にアップしています。
そもそもマイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎とは「肺炎マイコプラズマ」と呼ばれる細菌に感染することで起きる、呼吸器感染症です。
幼児・学童期・青年期を中心に全年齢でみられますが、患者の約80%は14歳以下です。感染患者は1年中見られますが、特に秋冬に増加する傾向があります。
主な症状
主な症状は2~3週間の潜伏期間し、以下の症状が現れます。
- 風邪のような発熱や、頭痛、喉(のど)の痛み
- 咳がいつまでたっても治らない
- なかなか熱が下がらない
このような症状が代表的で、重度になると気管支炎から肺炎になることも。ただ、比較的症状が軽いケースが多く、学校も休むことなく登校できるため、ゆっくり感染を拡げてしまう可能性もあるそうです。
マイコプラズマ感染症の治療法
マイコプラズマの細菌は一般的な細菌と違って、細胞壁というのを持たないため普通の抗生物質では効果はないとのこと。そのため、マクロライド系の抗生物質で治療します。
ただ、多くの場合は軽症で済むため過度の心配は必要なく、かかりつけの先生にきちんと経過を診てもらうことが大切です。
予防方法
マイコプラズマ肺炎は飛沫・接触感染で広まることからコロナ禍と同様に、手洗い・うがい・エチケットなど、日常の基本的な感染症対策を徹底しましょう。
特に、保育施設・幼稚園・学校・職場等の集団施設内や、家庭内で感染が広まりやすいので注意が必要です。
悪化しないうちに早めの診療を!
マイコプラズマ肺炎は比較的症状が軽いとされていますが、悪化すると肺炎や心筋炎、脳炎などの合併症を引き起こす可能性があります。
兵庫県内では危険水域とも呼べる状況にあるため、違和感があるなら早急に受診することが大切です。特に親御さんは子どもの様子に注意して、状況を聞き取るなどしてあげましょう。