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【富士宮市】富士見小学校校歌にも歌われている六地蔵と弓沢川 弓沢川沿いにある遊歩道を歩いてみた

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

母校でもある『富士宮市立富士見小学校』校歌の2番の歌詞に謳われている『賽の河原の六地蔵』

卒業アルバムの1ページ
卒業アルバムの1ページ

さいの河原の六地蔵
積み続けてや石積みの
安き祈りに立つ母校
陽が弓沢につがえたる
黄金の矢をば身に浴びて
きたえ合わなん富士見小

大岩から通学する子どもたちは、学校帰りに六地蔵の前で一休みしてから帰るのが、昔からの定番。

今年の富士見小学校卒業生と六地蔵
今年の富士見小学校卒業生と六地蔵

先日お邪魔した『おうち喫茶ひまわり』さんで、この写真を拝見し、今の富士見っ子たちも変わらず、六地蔵の前に集まるんだなぁと懐かしく眺めていると…

おうち喫茶ひまわりではくぬぎ鱒が味わえます
おうち喫茶ひまわりではくぬぎ鱒が味わえます

実はオーナーの洋子さん、法要の灯りが消えることなく続けて欲しいと一度消えてしまった六地蔵存尊法要を復活させた発起人!

大岩愛にあふれたお話をお伺いして、ふと子どもの頃歩いた場所を訪れてみました。

遊歩道があるみたい(3月18日撮影)
遊歩道があるみたい(3月18日撮影)

私が子どもの頃は土手だった大岩市営住宅のバス停付近の弓沢川に架かる橋の脇には、遊歩道ができていました。

歩いてみます(3月18日撮影)
歩いてみます(3月18日撮影)

早速歩いてみることに。

遊歩道入口には、休憩できるベンチなどもあり、正面には富士山が大きく見えます。

弓沢川は富士見小学校のすぐ東側を流れ潤井川へ合流する一級河川です。

天保5年(1834年)の大規模な雪代災害では、富士山麓の放射谷で雪代が発生し、弓沢川はこの土砂を流下し、潤井川や伝法用水まで流入して大被害を引き起こしました。

このような大規模雪代災害が繰り返されないために、弓沢川上流では砂防堰堤や沈砂地などの防災施設が整備されています。

川に水はありませんでした(4月26日撮影)
川に水はありませんでした(4月26日撮影)

昔は両岸・河床は自然のままだったように記憶していますが、現在は浸食を防ぐためコンクリートで固められていました。

ツツジが咲き始めています(4月26日撮影)
ツツジが咲き始めています(4月26日撮影)

遊歩道脇にはツツジが植樹されていて、ピンクや白の花を咲かせています。

4月26日撮影
4月26日撮影

小高くなった場所から眺めると、ちょうど真正面に富士山が見えます。

思っていた以上の景色の良さに、思わず深呼吸をしました。

段数かそれほどない階段を上り下りするのは、無理ない健康維持にも良さそうです。

5分ほど歩くと、その先に橋が架かっていて、反対側に渡れるようになっています。

歩きやすいです(3月18日撮影)
歩きやすいです(3月18日撮影)

橋を渡ると、木漏れ日の中でゆっくりとできる休憩場所があります。

休憩できる場所も(3月18日撮影)
休憩できる場所も(3月18日撮影)

森林浴をしているみたいで気持ち良いスペースが広がっています。

橋を渡り反対側に出てきました(3月18日撮影)
橋を渡り反対側に出てきました(3月18日撮影)

そして反対側の六地蔵近くに出てきました。弓沢川沿い遊歩道は自然と防災対策の調和した場所でした。

10分ほどの遊歩道。車やバイクも走っていないので、ゆっくり自分のペースのお散歩にはちょうど良い長さです。

六地蔵
六地蔵

『道者道』と呼ばれた旧登山道に面して安置されている六地蔵。

60年ほど以前には盛大に祭りを行っていたようです。

貴重な富士山文化遺産として再認識し、後世に伝えて行きたい。そんな想いで、地元の方々が復活した六地蔵尊の法要という行事。

今年の六地蔵の法要は8月3日に執り行うそうです。

大岩3区の方々のそんな思いに答えるように、六地蔵が笑顔を浮かべているように見えたのは私だけでしょうか。

弓沢川沿いを歩いた後は、ほんの少し遠回りしてずっとこの場所を守り続けている、六地蔵に手を合わせてくださいね。

弓沢川遊歩道:富士見小学校から北上、スナックオリーブさんのある複雑な交差点、阿幸地側から、大岩市営住宅バス停を右側

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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