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大谷翔平の前に「3試合で計30奪三振&自責点ゼロ」を記録した投手は、どんなシーズン成績を残したのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Jun 29, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月29日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、5.2イニングを投げて11三振を奪い、得点は許さなかった。その前の2登板も、大谷の失点はゼロだ。16日は6イニングで6奪三振、22日は8イニングで13奪三振なので、この3登板の奪三振は合計30となる。

 MLB.comのサラ・ラングスは、2000年以降、連続する先発3登板で計30奪三振以上&自責点ゼロを記録した投手として、大谷を含む9人の名前を挙げている。

 選手名以外の記載はないので、大谷の前の8人がいつそれを記録したのか、ベースボール・リファレンスで探してみた。

 同じ投手が離れた2つのスパン(3登板)で記録していない限り、以下のスパンがそれに該当する。

筆者作成
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 チャンホ・パククリス・セール(ボストン・レッドソックス)は、連続する4登板を「1、2、3」と「2、3、4」のどちらで区切っても、30奪三振以上&自責点ゼロとなる。セールは、いずれの区切りでも2勝0敗だが、他の8人は3勝0敗。セールの場合も、レッドソックスは3勝0敗だ。また、ジョン・ラッキーは、大谷と同じく、エンジェルスで記録した。3登板とも、ちょうど10三振を奪った。

 3登板で30奪三振&無失点を含むシーズンの成績は、以下のとおり。シーズンをまたいで記録したパクとジェイコブ・デグローム(ニューヨーク・メッツ)は、両シーズンを記した。

筆者作成
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 彼らのうち、このシーズンにサイ・ヤング賞を受賞したのは、ヨハン・サンタナとデグローム(2年連続)の2人だが、ペドロ・マルティネスクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)は投票2位、CC・サバシアとセールは投票4位にランクインした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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