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【ホークス育成新人名鑑・Q&A】10位前田純、高校3年間ベンチ外でもプロに!大学で開花したワケは?

田尻耕太郎スポーツライター
色紙を片手に意気込みを語る前田投手(筆者撮影)

 前田純投手。背番号167。沖縄市高原小学校(与儀ファイターズ)~沖縄市美東中学校~県立中部商業高校~日本文理大学。沖縄県出身。左投左打。187cm、83kg。

 高校の先輩に西武ライオンズの山川穂高内野手。中学時代は最後の試合で一度ベンチ入りしただけ。高校時代は一度もベンチ入りしたことがなかった。大学3年生になり、突如才能が花開いた。

 好きな食べ物はパスタ。嫌いな食べ物はセロリ。性格は好奇心旺盛。特技はミスチルの声真似。

【一問一答】

――西武・山川選手が高校の先輩にいる。

「一度だけ会ったことがあって、そこでツーショットを撮ってもらいました。自分が高校3年生の時の正月、OBの軟式の試合に顔を出しに来てくれて」

――ホークスには沖縄出身選手が多い。

「心強いし、目標になります」

憧れはモイネロ

――どんなタイプの投手ですか?

「身長がある分、真っすぐや変化球に角度をつけられる。空振りをけっこう取れると思うので、プロでも空振りを取れるボールを目指したい」

――左投手で憧れは?

「モイネロ投手。奪三振率とかすごいので、それを先発でできたらもっとすごいかなと」

――特に武器にしている球は?

「真っすぐで三振を取れることです」

――昨秋の九州大学選手権ではPayPayドームで登板した。

「はい」

――1年目の未来予想図は?

「早く支配下登録されること。2軍戦に投げて経験積みながら、1軍に早く入れるピッチャーを目指したいです」

――課題は?

「球速に自信がないので、もっと伸ばすために体作りをしていく。だけど切れや球の伸びの維持はしたい」

――大学でも筋力トレーニングは行っていた?

「筋肉痛の時でも持続して直すような軽量でのウエイトトレーニングをしていました」

――大学はいつから主戦に?

「3年生です」

――高校はずっとベンチ外だったとか?

「一回も(ベンチに)入ったことなかったです。中学校でも最後の大会で一度入っただけ。小学校の時はレギュラーでしたが、ファーストで出ていました」

大学コーチ・吉川輝昭氏からの助言がきっかけ

――何が転機に?

「大学で元プロ野球選手の吉川輝昭さん(元DeNAベイスターズ、ソフトバンクホークス)にずっと教えてもらいました。マンツーマンで付き合ってくれて、それで自分の特徴を生かした投げ方になって、自信がついていきました」

――特徴とは?

「身長がある分、角度を生かした方がいいんじゃないかということで、上から投げるというのをキャッチボールから意識するようにしました」

――それまでの意識は?

「上からというより腰の回転を早くするみたいな。リリースポイントを前に意識するのではなくて、上からたたくようにする方がいいんじゃないかと言ってもらって。三振とかも多くなりました」

――吉川コーチは恩人ですね。

「師匠です(照)」

――大学で初めて公式戦に出たのは?

「2年生の新人戦の決勝トーナメントで一度出ましたが、本格的に投げられたのは3年生の春からです」

――プロを目指そうという夢は?

「小さい頃、野球を始めた時からプロを目指していました。実力はないけどプロに行こうと思ってやってきました」

20名のルーキーたちと藤本博史監督(筆者撮影)
20名のルーキーたちと藤本博史監督(筆者撮影)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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